誰からも愛されない。そのことに気づいたとき、真っ先にすべきことは

孤独の森でさまよう美女

自分さえ愛せない人が他人を愛せるはずがありません。

人は自分の肯定を超えて、他者を肯定することはないのです。自己理解の限界が、世界への眼差しの限界になるのです。

自分を愛せない者は、人を憎み始めます。

もっと言えば、自分を愛する方法を知らないと他人を愛する作法が分からないのです。

小池一夫

人から愛を乞う人は、誰からも愛されない。

これは、人類がこの世界に登場して以来、延々と繰り返されるお約束である。

「私を愛してください」

ただそれだけを願って愛を乞う人を愛す人はいない。なぜなら、愛を乞う人はただ、自分のことしか頭にないからである。

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愛して欲しいのに愛されない皮肉

皮肉なことに、人から愛を求めれば求めるほど、ますます人は、愛することを拒むようになる。

なぜならその本質はいわゆる「クレクレ」。他人から「一方的」に要求を押し付けられていることに等しい。

自分からは何も差し出さないで、人からもらうことばかりを願っている人に、いったい誰が愛を与えたいと思うだろうか。

だから愛を乞う人は、常に誰かの愛を求めつつ、誰からも愛されない苦しみを味わう。

そしてその挙げ句、「なぜ自分は愛されないのか」と、誰かを憎むようになってしまう。これはまさに悲劇である。

大切なのはまず自分に与えること

ではここから抜け出すにはどうすればいいか?

その第一歩とはまず自分。人に愛を求める前に、まず自分で自分を最大限、愛することから始めるのである。

人は、自分が持っていないものを誰かに与えることはできない。自分を愛することができない人は、他人から愛されることはない。

この意味で大切なのはまず、人に求めることではない。まず最初に自分で自分に、愛を与えることである。

そのためにできることはたくさんある。

自分を尊重し、大切にする。そしてすべてを受け入れる。そうすればいつの間にか、人から愛されている自分に気づくことができる。

なぜなら自分を愛すことができる人は、他人から愛される人。自分に愛があるからこそ、人にも愛を与えることができるのだから。

出典

『人生の結論』(2018年、朝日新書)