なぜ男は恋した女を抱いた後、その気持ちが急激に冷めるのか

発情直前の男女

性的飽満は男性にあっては嫌悪を来し、女性にあっては執着を招く。

種田山頭火

当たり前の話かもしれないが、男と女は何もかもが違う。

それは性差といった目に見える当たり前のことから、行動様式に考え方、あらゆる面において、何もかもが違う。

それが最も顕著になるのが男と女が恋に落ちて、「愛し合ったあと」のことだろう。

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男の気持ちが最も高まるとき

例えば男にとっての恋愛のハイライトといえば、恋した女を抱いたときである。

男が恋に落ちれば、その女をなんとしても「自分のものにした」という実感が欲しい。

その証こそがまさに、女を抱くという行為そのものである。だから男は、気になる女を抱いたあと、急速に興味をなくしがちである。

なぜなら男は、自分の目的を果たしたから、である。

男は女を抱くまでは必死に努力をし、健気な努力をする。それは本当に男性が女性に夢中になっているからであり、その気持に決してウソはない。

それだけは確かである。

理解のカギは「目的の達成」

ところが、実際に努力が実り男は女を抱くことができる。その瞬間から、男は自分は一つの山に到達したことを実感する。

そこで一つの変化が起こる。それはいわば、目標を達成したあとにやって来る空虚感と言ってもいい。

いずれにせよ、男の女への気持ちは、ここで急激に変化する。「自分の役割は完了した」と、男の本能が、そう確信するのである。

だから男にとって女を抱くことは1つの終わりであり、到達点である。しかし女にとってはそれは「2人の関係の始まり」でしかない。

ここにある意味、男女間における最大の不幸があるのだ。

出典

『山頭火俳句集』(岩波文庫、2018年)