禍福は糾える縄の如し、人生の転機は意外なところからやってくる。
「なぜこんなツイてなことがずっと続くのか・・・」
「何をやっても失敗が続く、上手くいかない・・・」
これ以上ダメ、もうダメだという状況は、実はそこが「不運の底」であることが多い。
その状態から、ジワリジワリ、運勢が良くなっていく。筆者もそうだった。
「何をしてもダメ」を経験して
自分語りになるが、私の20代は人生最悪の10年で、何をしてもダメだった。
目の前の状況に対して何もしなかったわけではなかった。むしろ、挽回しようと様々なことに挑戦した。
しかし、やることなすこと失敗だらけ。
20代の最後の29歳の再就職も失敗に終わり、「俺の人生はもうダメかもしれない」とお先真っ暗になった。
でも思えば、そこがどん底。
「どん底を迎えたら、実はそこから上がっていくだけ」という話があるが、これはまさに本当だった。
30歳になって、少しつづ運勢が回復したのか、ツキが巡ってきた。仕事は順調、自由時間があるのに収入もアップ。一部をのぞいては、ほぼ理想に近い暮らしが実現できた。
本当に不思議だが、20代のどん底の時期には想像もしなかった暮らしがやってきた。
「人生は運」次第は正しいと思う
やるべきことをやり努力したのに何もかもダメだった20代。やることが結果になってツイてきた30代、一体この違いは何なのか?
そんなことを考えたら、やっぱり人生は運なのだと思う。世の中では人生がダメなやつ=自己責任的な考えがあるが、努力してもダメなときはダメなのだ。
なので、人生が上手くいっている人=努力してきた人で、人生が上手くいっていない人=努力していない人と考えるのは、少し無理がある気がする。
人生長い目で見ると、上手くいく時期、そうでない時期が交錯しながらやってきて、人生一生、何もかも順風満帆は無理なのかもしれない。
「今」ツイてなくても大丈夫
幸い、どんな不運も一生続くわけではない。
何もかもダメ、失敗続きで「人生が詰んだ」と思ったその瞬間こそが底の地点で、そこからが上昇の切り替わりポイントになるのだと思う。
そこで劇的に人生が変わることはないが、ジワリジワリ、流れが変わって、なぜかいろんなことがスムーズにいくようになっていく。結果的に、人生の方向が変わり、運命が変わる。
こんな感じだ。
多分、人生生まれてから死ぬまで、ずっと良いことばかりの人はいないと思う。どんな幸運に恵まれているように思える人でも、人生のどこかで、不運を経験しているのだと思う。
人生、できれば幸運>不運の方がいい。ツイてないときの人生は本当に大変だ。そこでしか学べないことも多いけれど、失敗ばかりだと心が折れてしまう。
ツイてないときはこう考える
ただ、ツイてないとき、不運が続くとき、それはいつまでも続くものではないということを忘れないことが大切なのだと思う。
「もうダメだ、どうしようもない」と心折れそうになった時点が、実は不運の底で、底さえ乗り越えれば、耐え抜くところを耐え抜けば、「頑張ってよかった、生きていてよかった」という日々がやってくる。
適度に心折れつつ、それでも完全にノックダウンされないようやっていけば、流れが変わって、運はジワジワ伸びていく。
まさしく、「ダメなときほど運がたまる」だ。