幸せな人はもっと幸せに、不幸な人はもっと不幸になるのは

幸せな女性

幸福とか不幸とかは、たいてい、すでに最も幸福な、もしくは不幸な人のところばかり重ねて訪れるものである。

ラ・ロシュフコー

世の中の不思議なところは、不平等なほど、人それぞれに大きな格差があることだ。

ある人は不思議なくらい何をやっても上手くいき、欲しいものを手に入れ、実現したいことを現実にしていく。

一方である人は、高い志を持ちながらも天運に恵まれず、何をしても失敗続き。挫折続きの人生を味わい、やがては志も折れ、不幸のなかへと転がりこんでいく。

努力したとか全力を尽くしたとか、そんなことは関係ないのだ。

そこには理屈では説明できない何かがあって、幸せな人には幸せなことが続き、不幸な人には不幸なことが続くように思える。

だから、もし幸せになりたいなら、不幸の連鎖から抜け出したいのなら、まず幸せになる必要があるのかもしれない。

ではどうやって幸せになればいいのかというと、正直それは分からない。ただ一つ言えることは、「自分は不幸だ」と思っているとますます不幸がやってくる、ということだ。

だからウソでもなんでもいい。いかに自分が幸せなのか、自分の周りで幸せを探していくことが、その第一歩なのかもしれない。

自分はこんなことが幸せだ、今の人生はここが幸せだ。意識を幸せに向けていく。そうしていれば自分の気持ちも変わるし、ほんとうに少しづつだけれども、何かが変わっていく。

何にせよ、幸福は連鎖し、不幸も連鎖する。不幸から抜け出したければ、今すぐ無理にでも幸福を探すことだ。

出典

『ラ・ロシュフコー箴言集』(岩波文庫、1989年)