苦しいときほど「○○で儲かる!費用XX万円」という話は用心せよ

やめとけ

これはとても重要だと感じたので、率直に話させていただく。

あなたは今、そこに救いの道を見出しているような気持ちになっているかもしれないが、現実問題、「苦しくて仕方ないとき」に限って詐欺やインチキまがいの話がやって来る。そして「泣きっ面に蜂」である。

あなたは、数十万円というお金、それも大切な貯金を崩して投資しようと考えているようだが、ぜひ一度、冷静になって考えたほうがいい。ほんとうにそのお金を出す価値があるのか?相手は信頼に値する人間なのか?

あなたのそのお金は、あなたの命綱になる虎の子である。ぜひ、大切にしてほしい。

「貧した」ときに「鈍する」話がわいてくる

「貧すれば鈍する」という言葉があるように、苦しいときほどなぜか、悪い話が降って湧いてくる。お金が苦しく、先行きが不安なときに限って詐欺のような話が突如として湧いてくるのは、決して偶然ではない。

この話を抽象的に言っても仕方ないので具体例を通じてハッキリ言うが、先日こんな話を読んだ。

コロナの影響で派遣契約を切られた30代の女性が、「これからどうしよう」と不安で悩んでいたところ、SNSで「○○すれば今すぐかんたんに月○○万円儲かりますよ!」という話を耳にする。

そして、「儲かります!」と声高に主張する人物にコンタクトし、何度かメッセージのやりとりをしたあと、「直接会う」ことを提案され、その人物とカフェで会った。

すると、その人物からいかにそのビジネスが儲かるかを自慢され、「私があなたに方法を教えてあげます。料金は50万円です」と提案されたそうである。

失業した女性にとってその50万円は命綱。しかし人物の熱気に押され、女性は50万円を払い、「儲ける方法」を指導してもらった結果。1円も儲からず、男性は「あなたのやり方が悪い」と言われ、結局女性は大切なお金を失う結果に終わったそうである。

結論から言うと、察した限りはあなたもこの女性と同じ状況であると推測する。

なぜ?「○○すれば必ず儲かる」なんて方法は、この世にないからである。いや正確に言おう。儲かる人は確かにいる。「○○すれば必ず儲かる!」と声高に主張する人だけは、儲かるだろう。

なぜ「儲かる話」を人に教えるのか?

冷静に考えてほしい。

なぜ、「絶対」儲かる話があるのなら、それをわざわざ他の人に教えるのだろう?それをすれば、100%儲かる。なら、人に言わず自分だけでやろうとするのが人間ではないだろうか?

わざわざ、「私だけ儲けるのではなく、あなたにも儲けさせてあげます」というような親切心を持った人が、本当にいるのだろうか?

苦しい現状、「儲かる」という話に心が動いてしまうことは分かる。

でも、なぜわざわざ、あなたに高額なお金を要求して「儲かる話」を紹介しようとしてくるのか?ほんとうにそれはあなたのためだろうか?一度止まって、考えた方がいい。

貧すれば鈍する。状況が悪くなっているときは、残念ながら悪い話が、寄ってきやすいのである。

依存心の行き着く先は誰かの「金づる」というお約束

なぜこのような話をするのか?

恥ずかしい話だが、私自身、20代の頃、「儲かる話」に乗って20万円損をした経験がある。かんたんに言うと、「○○で儲かるノウハウを教える塾」で、入会金が10万以上。毎月の費用が10万といった類のものである。

当時の私は自己流でビジネスに取り組むものの、なかなか思うような売上を得る事が出来ずに悩んでおり、「儲かるノウハウ」に心惹かれてしまったのである。

それで結論から言うと、その塾には20万円。正確には23万だったと記憶しているが、無駄金を払うことになり、得たものはただ「23万円損した」という結果だけだった。

その後分かったことは、結局誰かに「儲かる方法」を教えてもらおうとするような依存心を持っている限り自分の道を拓くことはできない、という現実である。

自分の中に巣食う依存心に気づいた結果、そこから抜け出すことができたのだが、それは決して偶然ではなかったと、今なら確信を持って言える。

もちろん、苦しいときは誰かに助けを求めていい。「自助」を主張する権力者でさえ、自分の息子に「公助」しているのが世の中の現実である。実家でも友達でも、苦しい時は苦しいと、助けを求めていいのである。

だから、今のあなたに必要なのは、「○○で儲かる!」という話ではない。

苦しい時は助けを求めていい。

苦しいときは苦しいと言っていい。しかし、「助けてもらうために高額の費用が必要です」という話は要注意である。

繰り返しになるが、状況が悪いときほど、普段は引っかからないような、怪しげな話が魅力的に聞こえてしまうものである。

もし私があなたの立場であるなら、そのような怪しげな話は完全スルーし、実家に戻ったり(それが無理なら不要な持ち物を全て売り、身軽になってシェアハウスに移るだろう)、今すぐ得られる公助を調べ、生活を立て直すことを最優先するだろう。

恥も何もどうでもいい。生き抜くためには、今自分ができることを探し、それを全力でやるだけである。少なくとも、「数十万円のお金を払って儲かる方法を教えてもらう」というような、博打行為はしないだろう。

いずれにせよ、ここであなたに覚えてほしいことは、お下品な表現で申し訳ないが、苦しいときに限ってあなたのお尻の毛までむしり取ろうとする人々がいる、という話である。

最後に

お金の不安があるときに限って、「○○で儲かる!」という話に心惹かれてしまうのは仕方がない。

ただ、本当に当たり前のことだが、「誰でもかんたんに儲かる」話は、ない。そして、「あなたに儲かる方法を教えます。料金はいくらです」と近づいてくる甘いささやきを信じてはいけない。

特に、あなたが「貧すれば」の状態にいるときはなおさら、「鈍する」リスクがあるのである。伝えたいことは伝えたので、あとはあなた次第である。ぜひ一度、冷静になってほしい。

今は悪い状況かもしれない。しかし必ず、状況は変わる。大切なのは、生き抜くことである。生き抜くために、今、大きな傷を負ってはいけない。

追伸

この記事を書き終えてふと思ったが、世の中にはどうやら、「弱っている人」を見分ける能力に長けた人がいるようだ。

そのような人は、「ターゲット」を目ざとく見つけ、近寄り、持っているものをとことん吸い取ろうとする。文字通り、「ケツの穴の毛までむしり取る」。

確かに私たちは、経済的精神的、何でもいいが弱っているとき、誰かにすがりたくなるのが人情である。だから場合によってはいともかんたんにだまされ、「弱り目に祟り目」。更に更に、悪いことが重なってしまうようだ。

「気を強く持て」というのはかんたんだが、私たちはいつも強気に生きられるわけではない。それでもなお、弱っているときこそしっかり「人」を見なければいけない。本当に、大切なことである。

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