一人では寂しい。でも人間関係はいろいろ難しい

考察

山路やまみちを登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

夏目漱石

世の中を生きていく上で難しいこと、その一つが人間関係だと思う。

人は誰かを必要としている。

ときに誰か、人の温もり、優しさが欲しくなる。ところが、いざ人の輪のなかに入っていくと、それはそれで、いろんな面倒事がやってくる。

端的にいうと、人を通じて不幸さえやって来ることだってある。

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不幸を連れてくる人

例えばこんな人達。

気が合わないだけの人ならともかく、噂話やマウンティングが好きな人、フレネミー、世の中にはいろんな人がいて、皆が皆、いい人ばかりではない。

特に厄介なのは、意図的に実害を運んでくる人たちである。

あらぬ噂を立てる。嫌がらせをする。直接足を引っ張ってくる。付き合う人を選ばないと、面倒事どころか不幸がやってくる

彼らの対処に失敗してしまえば人間嫌いの原因になり、社会生活を送る支障になってしまう。

だからこそ世の中は実際問題、良い人と悪い人がいることを前提に、人間関係を築く必要がある。

大切にしたい人

人間関係が自分だけの努力で何とかなれば、悩みはそう深くない。

ところが人間は感情のあいにく動物である。

理屈や正論が通じないこともしょっちゅうだし、「時間の無駄だ」と思いつつ、なかなか切れない関係もある。

そんな具合、世の中にはいろんな人がいて、複雑で難しく、ときに付き合いが面倒だ。

だからこそ人生時々出会うことができる心が通う人。一緒にいて疲れない人。そういうホッとできる人間関係があれば、それはまさに僥倖。

絶対に大切にしたい。彼らがいるから生きていける。世の中は、そういうものである。

出典

『草枕』(集英社文庫、1992年)