最終的に”いい人”が誰からも信頼されない理由

愛想の良い女の子

結局のところ、誰からも非難されず、誰からも反対されない”いい人”でいるためには「何もしない」以外に道はないのです。

しかし、何もやらなければ当然、誰にも認めてもらえません。

誰からも認められず、誰からも注目されず、かつての友人からも存在を忘れられていくかもしれません。そんなことがみなさんの望みなのでしょうか?

この世の中、”いい人”をやめようと腹をくくれなければ、自分の目標を達成することはできません。

木暮太一

あなたの周りにこのような人はいないだろうか?

どんな人に対してもニコニコ愛想がよく、無難に上手く付き合っている。

一緒にいて話をすると話を合わせてくれるので、そこそこ会話は弾む。けれど、本当は何を考えているか分からない。なんとなく信用できない。このような人が。

いわゆる”いい人”で、強く自分を主張することもなければ、こちらに対して不愉快なことを言ってくるわけでもない。

しかし何もかもが表面的で、誰とでも仲良く接しているその姿を見ると、なんとなく信用できない気がしてしまう。

つまりいい人とはいわゆる八方美人のことだが、誰とでも上手く付き合える判明、誰からも信頼されないのが彼らの特徴だ。

人付き合いにおいては当然好き嫌いがあって、どうしても馬が合わない人、側にいてほしくない人がいる。しかし、誰に対してもニコニコ、よく言えば公平に接している。

そんな人が自分の前に来てニコニコしていても、どうしても「裏があるかも」と疑心を持たれても仕方ない。

誰に対しても良い顔をする。調子が良い。しかし人に上手く合わせるがゆえ、その人の本心が見えない。そこが原因で、無意識のうちに警戒心を呼び起こさせるのだろう。

世の中、理不尽に人から嫌われることがある一方、熱烈に自分のことを信じて支えてくれる人も登場する。人間関係はそうやってバランスが成り立っている。

”いい人”はそのどちらも拒み、嫌っているのか好きでいるのか、どちらとも判断し難い。結局は得体がしれない人物であり、得体がしれない人物はいつ本性を見せるか分からない。

それに昔から裏切り者は「中立を装っている人間」と相場が決まっている。だから誰からも好かれようと八方美人になることは結局人間関係においては損なのだ。

好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。これくらい分かりやすい人の方がむしろ安心感があって信頼できる。

人に好かれようする気持ちは分かるが、”いい人”になる必要はない。自分の気持ちに正直になって、人間関係を築いていけばいいのだ。

出典

『カイジ「したたかにつかみとる」覚悟の話』(サンマーク出版、2016年)