お金の話にキレイゴトは不要。ただしお金に魂を売れば

お金

廉直は金に追われ、正義は金で売られ、法は金に従い、やがて貞節も無法とならん。

プロペルティウス

「世の中はお金である。お金があれば何でも手に入る」

こう言い切るのには正直抵抗があるが、お金は現実。

お金はないよりも、あった方が絶対いい。人間として普通に安心して暮らす。それはお金あってのこそ。

生活も自己実現も、お金という礎なくしては、何も成し遂げることができない。

だからお金は軽視してはいけないし、必要なお金をしっかり稼ぐことは、とても大切なことだ。

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お金に魂を売る代償

ただし、だからといって、お金バンザイの考え方も危険だと思う。

「お金さえあれば」という思考は、傲慢、腐敗へとつながっていく。お金のために人間性を捨て去り、人として一番大切な尊厳を売り払ってしまう

するとどうなるか。

その雰囲気を察知したまともな人が秒速で去っていき、周りによってくるのは同じ穴の狢、お金目当てのたかり屋ばかり集まってくる。

挙句には彼らと完全同化して、品位なく恥を晒し、それを自覚できない金の亡者に成り果ててしまう。

そうなれば、大金を持っていても、驚くほど不幸な人生を送ることができる。

節度を持ってお金と付き合う

お金は生きていくために絶対必要だけれども、お金への欲が度を超せば、魂を喰らい、人間性を吸い取ってしまう。

貧乏も不幸だけど、銭ゲバになるのも不幸。お金とまともに付き合うのは、案外難しいものなのかもしれない。

つまり大切なのは適度な距離感。

お金に対してキレイゴトばかり言ってはいけない。しかしお金に魂まで売ってはいけない。そういう話である。

出典

『ギリシア・ローマ名言集』(岩波文庫、2003年)