カネの切れ目が縁の切れ目。
ことわざ
この世では、「世の中お金じゃない!」という考え方と、「何言ってるんだ、お金がないと何もできないじゃないか!」という、2つの考え方がある。
前者の考え方は耳障りがいいし、実際、世の中お金が全てではないのも正しいと思う。ただそれでも、お金がないと何もできないという現実もまた、たしかにある。
そのことを特に実感するのは人間関係においてだ。
「カネの切れ目が縁の切れ目」ということわざがあるように、お金によって途切れてしまう縁はゴマンとある。
お金は人をつなぎ、そして人を切る。
お金がなければ誰かとゆっくり時間を過ごすことができないし、どこかへ行って楽しむこともできない。いちゃいちゃ愛を紡ぐこともできない。
もちろん、お金を極力節約することで関係はつなぐことはできる。しかしお金の力を信じている人にはそれは通じない。
親でも兄弟でも、恋人や夫婦、友人でも、お金が切れてしまえば、すっぱり切れてしまう人間関係があるのだ。
お金が貧しくなって、それから周りから人々が離れてしまう。
そんなときは文字通り、カネの切れ目が縁の切れ目、そのことを強く実感することだろう。
しかしそれでも、お金が切れても残った縁というのは、大切で価値がある縁だと思う。