お金で不幸になる人 お金で幸せになる人

幸せなリッチガール

金に色は無いと言われる。

だが金は鏡と同じだ。金そのものに色は無くても、それを持つ者の色を忠実に映す。

その意味で金には二つの色がある。白と黒。まっとうな金と不当に得た金である。

恋窪商太郎

よく知られていることだが、世の中には幸せなお金持ちと、不幸なお金持ちがある。

前者はお金が腐るほどある。生活にも困らない。そして、そのお金をムダにせず、人生を豊かに、幸せに生きている。

それだけでなく、彼らは周りの人から尊敬され、愛され、信頼されている。つまり、物質的に満たされ、精神的にも満たされている。

まさに最強のお金持ちだ。

一方、後者はお金はあれど、その使い道を知らない。だからお金に人間性を侵食され、周囲から嫌われ、妬まれて孤独であったり、毎日が面白くない。

そして、家族の誰かが病気であったり、たかり屋に追い回されていたり、経済的な問題以外の、何らかの問題に悩まされていることが少なくない。

それはある意味、お金がない貧乏な暮らしよりもずっと、不幸な暮らしかもしれない。

両者の違いは一体どこにあるのか?

それを知るには、お金の真実を知ることが大切だ。つまり、お金は鏡。「持つ人の人間性をそのまま映し出す鏡」という真実を。

お金は鏡だ。だからお金にも色が出る。その色が、持ち主の人間性を正確に教えてくれる。この意味で、お金には綺麗なお金と汚いお金がある。

どちらも、お金本来の役割を果たすことはできる。

しかし、お金は持ち主を不幸にすることもできるし、幸せにすることもできる。それは持ち主の人間性にかかっている。

人生お金は絶対に必要である。

しかし、お金があるだけでは幸せになることができない。なぜなら最終的に人生は人間性の問題。お金はそのための道具でしかないからだ。

お金が欲しい。豊かになりたい。それは素晴らしいことだ。ただ、どんなときでも忘れないようにしたい。

自分のお金は何色なのか、ということを。

出典

『仇敵』(講談社文庫、2006年)