身も蓋もないが、いざというとき頼りになるのは同情よりもお金。

犬と空

同情するなら金をくれ!

相沢すず

世の中にはその人生訓として、

「お金が全て、お金は裏切らない」

ということを言う人がいるが、確かにそれは一理ある。

人生は現実だ。現実は金がかかる。だから、現実で困っているとき何よりも役に立つもの、必要なもの。

それは、同情よりもお金である。

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安い同情が人を傷つけるのは

世の中には現実より理想を大切にする人がいて、彼らはやすやすと、「お金がなくても」というような綺麗事を口にする傾向がある。

しかし、現実を考えない気安い同情ほど、人を傷つけるものはない。

それは恵まれた立場の者が、上から目線で自分より下の「不幸」な人間を、マウンティング的にあざわらうようないやらしさが伴う。

そのことを自覚した上でそう振る舞う人間はそれはそれでアレだが、自覚していない無神経なものが一番タチが悪い。

それに現実問題、いざというとき、「同情心」や「善意」で人を助けることはできない。

まずなんとかしたいのが現実

「あなたを心配して」

そんな安っぽい偽善で同情を装うくらいなら、いっそ10万30万、ぽっと渡して上げる方が、よっぽど「人道的」だ。

今目の前にお金が必要。それなら同情や哀れみよりもお金をくれる人の方が、よほど親切である。

そして人生、金で幸せを買うことはできないけれども、金で避けられる不幸、不運も確かにある。それは否定できない現実である。

まぁ、それを言っちゃぁ、おしまいだけども。

出典

『家なき子』(1994年)