「親」という存在は人生にとって果てしなく重い

母親と子ども

私たちがこの世に生まれてきた瞬間から、そこには親という存在が一生つきまとう。

ところが親にいろいろあって、愛情深く子どもを育てる親がいる一方、子どもをゴミのように扱い、挙句殺してしまうようなとんでもない親もいる。

子どもにとって、親というのは環境そのものである。この意味で、世の中の格差の第一歩を実感する最初の存在が親である。

親の因果が子に報う理由

「三つ子の魂百まで」という言葉があるとおり、親があなたが小さい頃にどのように扱ったかは、あなたの性格を形作る上で、致命的な影響を与えている。

あなたは保育園育ちなのか。母親が専業主婦で常に家にいたか。父親の仕事は何だったか。家でどんな振る舞いをし、あなたは何を感じていたか。

そういった一つ一つのことが、あなたという人格を作り上げる環境となっている。この意味で、「親を見れば子が分かる。子を見れば親が分かる」という格言は真実である。

もしあなたが今の人生が順風満帆で、多少の不満はあれど、まともな仕事につき、まっとうな人生を歩んでいるとするならば、あなたの十分成功している。

しかしもし、あなたの人生が問題だらけで、人生行き詰まっている感が拭い去れないならば、一度親との関係を見直してみることは、決して無駄ではない。

親という障害を乗り越えること

ここで注意したいのは、「自分の人生が上手くいかないのはすべて親のせいである」と考えてしまうことである。

親の存在は果てしなく重い。そして、不可逆的に悪い影響を受けてしまうことも十二分にある。しかし、その影響を引きずるか、そこから自由になるかは、自分次第である。

実は、親と葛藤を抱えている人ほど、その問題が解決された瞬間、人生が劇的に変わることが少なくない。

「どうしても親を許せない。あのときのことが忘れられない」

そんな人ほど、親が自分にどのような影響を与えてきたのか、それを具体的に認識することが大切である。

すべてを許す必要はない

大切なのは別に親を許すことではない。「許せないことは許せない」でいいのだ。

そうではなく、重要なのはあなたがいかに親に縛られているのかを自分自身で認識することである。

縛られていることに気がつかない人は、一生そこから自由になることはできない。だからこそまず、自分が縛られているということに気がつく必要があるのだ。

自分の言動、考え方。一つ一つ、親の影響を洗い出していく。すると、驚くほどあなたは、親という存在に縛られてきているかを実感できるはずだ。

問題はそこからだ。

この親のもとで生まれた理由

別に親を許す必要はない。しかし、あなたが自分の人生の主役座から降りることを許してはいけない。

あなたはいつでも、自分を変えようと思えば変えることができる。苦難を乗り越えるために必要なことを学び、自分を成長させていくことができる。

だからこそ人生は自分次第。親の影響がどうであれ、それを乗り越えることができのだ。

むしろ、親という障害があるからこそ、あなたはあなたとしての人生を見つけることができる。そしてそこに、必然的な理由を発見することができる。

それが分かったとき、全てが無駄ではなかったことに気がつく。

最後に

「親」という存在は果てしなく重い。そこには綺麗事では済まない様々な想いがある。

ただ、なぜその人が自分の親なのか。そして自分にどんな影響を与えてきたのか。今の自分の人生とどう関係しているのか。

これらの理由が分かったとき、あなたの人生は劇的に変わる。

今まで経験してきたことすべてが、決して無駄ではなかったことに気がつく。今の親のもとに生まれてきた意味が分かる。

それにはもしかしたら、時間がかかるかもしれない。それでも、決して自分の人生をあきらめてはいけない。

あなたがあなたとして生まれたのには、それなりの理由があるのだから。