普段の生活。そこから離れてみると、いろいろなことに気がつく。
だからこそ旅は必要。「自分らしい人生を生きたい!」とふと思ったら、気の向くままに旅に出よう。
日常の生活から抜け出す意味
スクエア・エニックス社が販売する『ファイナルファンタジー10』というゲームがある。
主人公はティーダという20歳前後の青年。
彼はある日、突然異世界へ飛ばされてしまう。その世界でティーダは仲間と出会い、旅をし、同時に自分を発見していく。それはまさしく、自己発見の物語だ。
未知らなぬ土地。新しい仲間。初めての体験。
旅をすることで、いつも新しい発見がある。そしてそこから、普段の自分の生活を変える「何か」が見つかることが少なくない。
私が突如旅に出る理由
私はフリーランスとして生計を立てている。
基本的には一人で仕事をしているため、自己管理が大切なのだが、仕事が煮詰まったとき。普段の生活に疲れてしまったとき。フラッと旅行に出る。
3日間や10日間、それはそのときの気分次第だが、どこかに旅に出るたびに、それまでの自分の生活を思い起こし、見直している。
仕事のバランス、人間関係、ストレス、趣味。普段、自分がどのように毎日を過ごしているかは、なかなか客観的には分からない。
1日という時間を、ただ日々に追われるように過ごしていく。そんな生活のなか、気がつかないうちに、自分がクタクタになっていることもある。
そこで旅に出ることで、普段の自分からはなれ、新しい風を心のなかに吹き込むことができる。
新しい経験と出会い
旅の醍醐味の1つは、旅行先の人とのコミュニケーションだろう。
私が10代の頃、ドイツに旅行に行きました。とある駅のホームで電車を待っていたら、現地の若いドイツ人から「日本人か」声をかけられた。
英語で会話していると、どうやら彼は日本に興味があるようで、いろいろ熱心に質問してきた。質問に答えたあと、こちらもいろいろドイツのことを聞いてみた。学校、土地、楽しいこと・・・。
ほんの小さな会話だったが、電車を待つ間、楽しい時間を過ごすことができた。旅の途中では、このようなことがたくさんある。
そこでしか聞けない話。そこでしか体験できないこと。旅は未知の経験をさせてくれる。それは日常というルーティンワークをこわし、新しい生活へと続いていく。
別に何ヶ月も何年も旅に出る必要はない。ほんの数日、行ったことのない土地に行くだけでも、様々な体験をすることができる。
同じ日本でも、地域によって、建物、町の雰囲気、人々、食べ物、あらゆるものに違いがある。それはそこに住む人々が作り上げた文化が存在していることを教えてくれる。
最後に
旅は発見と経験を味わうこと。旅をすることで、「普段の自分の生活は当たり前ではないのだ」という事実に気がつかされる。
旅に出て、何かを経験をし、新しいことに気がつく。元の生活に戻っても、そこは前の世界ではない。新しい世界が始まる。
日常が苦しく窮屈になったとき、もしかしたらそれは、新しい旅の始まりかもしれない。「そうだ、旅に出よう」と気軽に日常から離れてみると、きっと今まで見えなかったことが、別の形で見えてくる。
それはヒントだ。これからの人生をよりよく生きるための。