もし世の中で一番、人生を変えるために最も効果的な自己投資があるとすれば、それはズバリ読書である。
手軽さ。金額。その全てにおいてコスパは最強。1,000円かそこらで購入した本が人生を変えてしまうことが実際問題、起こりうるのである。
ただし、読書で人生を変えたいなら一つ守るルールがある。それは「本は自腹を切る」ということである。
科学的根拠が一切ない話なので、この話を信じる必要はない。
ただし、あなたが本当に「本から何かをつかみ取りたい!」という強い意欲をお持ちなら。3分ほど時間を使って、この記事を読む価値があるだろう。
「本は買う」理由
世の中のルールは等価交換。すなわち、何かを差し出すことによって、それ相応の対価が得られる仕組みになっている。
もしあなたが無料で何かを手に入れることができたとしても、それは実際のところ無料ではない。「タダより高いものはない」の言葉の通り、あなたはいずれ何かを支払うことになるのである。
本を読み何かを学ぶ。そのためには、然るべき対価を払う必要がある。それこそが、お金を払い、本を所有するという行為である。
身銭を切って所有した本だからこそ、あなたは必死に本から学ぼうとする。だからその知識は、本当にあなたのためになるのである。
一方。
立ち読みして読んだ本。それは一切血肉とならず、ただ忘れさられていくだけである。何冊読もうとも、それはただの文字情報にしか過ぎない。
時間をつぶすことはできるが、人生を変える何かを学ぶことはできないだろう。
お金を払う意味
お金を払うという行為は、ある種の痛みをもたらす。
特にあなたが今、好きなことにお金を使う自由を手に入れていない状況ではなおさら、お金を支払うことに、大きな傷みを感じるだろう。
しかしである。
だからこそ、あなたが使うお金は大きな意味を持つ。たった1,000円の本であれ。あなたはそこから、必死に何かを学ぼうとするだろう。
私が20代で就職に失敗し、年収100万円で実家暮らしをしていたどん底の時期。
新品の本を自由に買えず、100円などの中古本ばかりを買っていたときがあったが、それらはすべて、自分の血肉となっている。
たった100円200円でも、お金を出して本を所有して、真剣に読んだからである。それは金額の大小ではない。
だから本は買う!
大切なのは、あなたが学びにお金を払うという、行為そのものである。
すなわち、お金を払ってでも何かを学びたい。成長したい。その意欲こそがあなたの人生を真に変え得るエネルギーになる。
逆に、「無料でなんとかしたい」程度のことは、してもやっても実際のところ人生では何の関係もない。
本は立ち読みして、無料で内容を確認することができる。
しかし、それは何ら、あなたの人生を変えるエネルギーに変わることはない。出すものも出さずに、何かを得ようとする考え方そのものが、そもそも間違っているのである。
だからこそ本当に人生を変えるために何かを学びたいと思うなら。本は買う。そして、所有する。そうすれば本は応えてくれる。
人生を変えるために必要なヒントを、惜しみなく与えてくれるだろう。
最後に
本は買う。そして、所有し、必要に応じて何度も読み返す。
いつでもどこでも本にアクセスできる状況を手に入れる。それによって文字通り、人生を変えるカギを手に入れることができる。
「すべての本は買う価値がある」と言いたいのではない。買う価値がないものもある。立ち読みで十分な本もある。
しかし、その本を取ったとき、「どうしてもこの本は気になる!」という本と出会ったら。無料で中身を知ってはいけない。
本を買い、所有する価値がある。その本はきっと、あなたの人生において、大切な一冊になる可能性があるのだから。