世の中では表立って語られることはないが、知っている人は知っている話がある。
それは、「土地には相性がある」という話である。
土地柄という言葉があるように、合う人にとっては最高の土地でも、合わない人には最悪に合わない。
そういうことが、確かにある。
人生がうまくいく土地 人生がうまくいかない土地
例えばあなたはこんな経験がないだろうか?
ある土地に引っ越したら、なぜか人生調子が良い。仕事がうまくいったり、新しい出会いがたくさんあって、良いことがたくさんあった。
自分が自分らしく生きれている感じがして、毎日が自然に元気。体の内側からエネルギーが溢れていることを実感できる。
一方。
ある土地に引っ越したあと、なぜか悪いことが続く。隣人トラブルに巻き込まれたり、仕事がうまくいかなくなったり、恋人と別れてしまったり。
それだけでなく、理由もないのに体の調子がなんとなく悪く、元気がない。エネルギーがなくて、性格もネガティブに。何か新しいことを始める気すら持てない。
以前まではまともな暮らしができていたにも関わらず、新天地で問題多発。
そんな経験があるのなら、本当の原因はあなたではなく、土地との相性かもしれない。
本当の問題は長期的な悪影響
ある土地に引っ越して人生が良くなった。逆に、ある土地に引っ越して人生が悪くなった。
うさんくさい話のように感じるかもしれないが、確かにある話である。
旅行で短期間、相性が悪い土地へ足を踏み入れるくらいならまだいい。悪影響はまだ少ない。
しかし本当の問題は、そこで生活しなければならなくなったとき。
生活は継続。すなわち、土地からの影響を受け続ける。相性が合わないのに、そこで暮らし続けるダメージはプライスレス。
魂が窒息し、やがては自分らしさを見失ってしまう。
相性が悪い土地のサイン
人生には、自分の努力で主体的に変えていくことができることと、自分がいくら努力しても、どうにも変えることができないものがある。
後者の代表が、環境である。
自分に相性が悪い土地は、何を努力しようが変えようのない環境である。可能であるなら、そこから引っ越すことが望ましい。
もしあなたが新しい土地に引っ越して、
「理由もないのに息苦しい」
「自分が自分でないような気がする」
「自分が小さくなって萎縮している感じがする」
という状態になっているなら。
これはまさに、環境が合っていない証拠。引っ越しを検討する価値がある。
相性が良い土地のサイン
逆に、
「なぜかこの土地は、自分が自分でいられるような開放感がある」
「そこで暮らす人達と自然に仲良く接することができる」
「引っ越してきたあと、なぜかいいことが続く」
これはまさに、土地との相性が良い証拠。そこがあなたにとっての約束の地となる可能性あり。
ご縁があったなら、その土地で暮らしていくと、そこから良いエネルギーをもらうことができる。
終の住処として考える価値がある土地である。
まとめ
土地にはそれぞれエネルギーがあり、相性がある。
「県民性」という言葉があるように、その土地、その環境が、そこで暮らす人々を一定の方向性へ導いているのは、紛れもない事実である。
「この街はなんとなく、好きになれない。いつまでも溶け込むことができない」
この場合、
「自分にも原因があるかもしれない」
と考え、土地になじむ努力は必要かもしれない。
しかし、その努力をしたにもかかわらず、どうにもこうにもなじめない。悪いことばかり起こる。
その場合、その土地と相性が悪い可能性が高い。
自分の感覚を信じて、もっと居心地良い、気持ち軽やか。自分が解放されるような気持ちになる場所を探すのが良いだろう。
最後に
人は環境の生き物。エネルギーをもらえる場所に住むか。それともエネルギーを奪われる場所に住むか。
それはお金には換算できない、重要な問題である。
どうせ暮らすなら、自分の魂が伸び伸び自由に、生きれる土地で、人生を送ることが幸せである。
「自分は今、間違った場所にいるのでは?」
と疑問を感じたら、自分の感覚を信じたい。
自分にとってどこが生きていくために安全なのか。自分自身が知っているのだから。