ツイているとき、ツイていないとき。
そんなときがある。
人生の流れを左右する運について。
例えば運が悪い日に起こること
ある日の1日のこと。
朝、仕事でパソコンを起動させる。ところがいつも使うソフトが起動せず、エラーメッセージ。仕事を始めることができず、イライライライラ。
仕事に支障が出て、結局その日は1日中調子が悪いまま。
またある日のこと。
昔の友人たちとの飲み会。楽しい時間を過ごし、友達の家へ車で向かう途中の十字路。突然の接触事故。
これらは筆者の実体験だ。
人生には、
「なんでこんな目にあわなきゃいけないんだ・・・」
「運が悪い。もうイヤになる・・・」
というときがある。
運勢とは目に見えず、普段は全く気にしないものだけれど、確実に私達の人生を左右している大きな要素だ。
関連記事:運は確率論で考えると分かりやすい
運に恵まれた人
世の中、運のいい人と運の悪い人がいる。
例えば、運のいいAさんが何か事業を始めるとする。すると、必要なタイミングで必要な出来事が起こり、Aさんの仕事は自然に上手くいく。
何か行動を起こし、それが自然に進んでいく。行動の途中、障害や邪魔によって、努力がムダになることがない。
行動と努力が自然に結果につながっていく。つまり努力が結果になりやすい。
これが運がいい人の特徴だ。
運がない人
一方、運の悪いBさんがAさんと同じようにビジネスを始めた。努力家でコツコツ頑張っていますが、一向に上手くいく気配がない。
行動を起こしても、日々何かしらの問題が起き、Bさんはまるで何かに邪魔をされているように感じている。
「ナニクソ、俺は成功してやる!」
と意志のチカラでBさんは頑張る。その結果、ところどころ小成功はするが、あと一歩のところでBさんの努力はダメになってしまう。
Bさんの努力は空回りし、その労力に対する結果は、本当に微々たるもの。行動と努力が自然に結果につながらない。
これが運の悪い人の特徴だ。
経験から分かったこと
自分の人生を振り返ると、「確実に運が左右していたな」という出来事がある。
筆者は運がいいときと悪いとき、両方を経験した。
中学生の頃の話で、入学当時、親しくしていた友人のF君が、筆者をテニス部に入らないかと誘って来た。
筆者は気軽に「うん。」と言い、F君とともにテニス部に入部した。ところが、半年後、F君は部活を辞めてしまった。
筆者はというと、あまり熱心に参加せず、だらりだらり、適当にサボりながらも続けていた。
2年の2学期になると、ほかの部員が次々と退部し、筆者と仲良くしていた2人の友人が部活を辞めてしまった。
筆者も部活が面白くなかったので、辞めようとした。すると、あまり仲の良くなかった連中に「辞めるなよ」と説得され、部活を続けることになった。
そして中学3年生になり、最後の大会に出たときのこと。
次の試合に勝てば県大会に出場できるという一戦。相手は、我々のチームよりも、はるかに実力が高い相手だった。
ところが、よくわからないが、運は我々にあり、あれよあれよと試合に勝ってしまった。そのときは、自分が持っているチカラ以上のものが引き出され、何もかもが上手くいった。
確実に相手チームの方が実力があるのは明らかだったが、筆者は県大会に行くことができ、高校入試のときにそのことが大きく役に立った。
今考えても、このときはツイていて、あり得ないほど都合よく物事が進んでいった。これは「運が良かった」としか言いようがない体験だった。
関連記事:自己責任論は正しくない。人生は必ず「運」が絡むから。
ツイてないときはトラブルが続く
ところが、幸運はそう続かない。
筆者が高校に入学したときのこと。入学と当時にテニス部顧問の先生にスカウトされ、高校もテニスをした。
中学時代とは違い、部活動を一生懸命やっていて、地域の選抜選手に選ばれた。もう嬉しくて、毎日頑張っていった。
ところが、ある日腰に痛みを感じた。そこで病院に行ったら、ヘルニアと診断。
鍼治療などいろいろ試したが、テニスをプレイすることができなくなった。結局、テニスをあきらめざるをえなくなった。
頑張らなくても上手くいくときは予想以上の結果が得られる。しかし、運がなければ頑張っても先は見えてしまう。
自分が運のいいとき、悪いときのことを考えると、今でも本当に不思議に思う。このような体験があって、筆者は「努力」というものに対して、非常に疑い深くなった。
そして、
「結果を出すためには、努力だけでは不十分だ。何か他の要素があるに違いない!」
そう思い、運について興味を持つようになった。
運のよい人はとことん運がよい
運に関する本(下記参照)を読むと、だいたい次のようなことが書いてある。
・運には周期性がある。運がよいとき、悪いときがある。
・運は変えることができる。運が悪い人でも、行動によって運をよくすることができる。
・誰にでも不運はあるが、それに対する反応が違う。そこで運のよし悪しが決まる。
要約すれば、どの本もこのような結論が書かれている。
個人的な経験を振り返ってこれらのことを考えてみると、確かに納得がいく。
ツイてない状況に陥ったとしても、悪運を幸運にすることにすることもできるし、悪運によってさらに自分の人生を追い詰めることもできる。
この意味で、運について考えるときは、どうしたら運が良くなるか。不運がやってきてもどうやって挽回すればいいか。
対策を知っておくことが大切である。
まとめ
【運の悪い人の特徴】
出来事を必要以上に悪くとらえ、ジタバタしてしまい、余計に状況を悪くしてしまう。慌ててしまうから、悪い出来事の裏側に潜むチャンスに気がつかない。
【運のいい人の特徴】
悪いことが起こっても、それを受け入れて淡々と生きている。状況に対して中立であり、悪いと思えることから、よいチャンスを見つけることができる。
参考文献
千田琢哉『20代で身につけたい 一度、手に入れたら一生モノの幸運をつかむ50の習慣』
天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』