人生で役に立つ本、役に立たない本

本棚

本を読むことで人生が変わる。

ただ全ての本が読む価値がある本とは限らない。

読んでおきたい本、そうでない本とは。

読書嫌いから読書好きへ

筆者はもともと、ほとんど本を読まないタイプの人間だった。

10代の頃は、小説をたまに読むくらいで、学生時代から読書はほとんどせず、アルバイトばかりしていた。

そもそも、本を読むなんて「ただの勉強好きの人間がすることだ」くらいに思っていた。

そんな筆者が本を読むようになったのは大学卒業後のこと。就職に失敗し、臨時職員として社会人のキャリアをスタートさせた、人生どん底の時期だった。

当時はお先真っ暗で、職場の人間関係は上手くいかず、ただただ気が重いだけの日々だった。

そんなとき、普段本屋にすら行かない自分が、なぜかプラッと本屋に行った。そこである本を見つけた。

なぜか心に惹かれるものがあり、購入。その本を読み、書かれていることを実行した。すると、今している仕事に出会い、新しい世界が開けた。

この経験から、「読書ってすごいんだ!」ということを知った。

買う価値のない本

読書で人生が変わる。

その体験をして以来、お金が許す限り、読みたい本はどんどん購入するようになった。

アマゾン、ブックオフ、新品中古問わず、月に平均30冊、多いときは月90冊以上、貪るように本を読んできた。

そんな生活を数年続けていたが、いろいろな本を読むにつれ、読むべき本とそうでない本、自分のなかで区別がつくようになった。

素晴らしい本もあるが、買う価値のない本もある。そのことが分かるようになった。

例えばゴーストライターが書いたと思われる商業目的のもの。成功した社長の自己顕示欲が全面に出た本。ほかの本を真似て作った二番煎じな本。自社の高額商品を売るための宣伝本など。

玉石混交という言葉がありますが、本屋さんで売られている本の質はまさしく玉石混交。本の内容を信じると大きな損をするひどいものまであって、自分なりに内容を吟味する必要がある。

個人的な感想だが、

・○○の法則

・○つ(○には数字が入ります)の秘訣

・○日で人生が~

というような、法則だの秘訣だの、人の欲を煽るタイプのタイトルの本の内容を鵜呑みにすると、危険な気がする。

また、著者の顔がどでかく一面で出ているデザインの本(すごい自己顕示欲!)も、どうかな、という内容が多い。

良い本は読者目線

読む価値のない本がある一方、「これは読んだほんがいい」という自分の価値観を揺さぶり、人生を変える良本は確かにある。

そういう本を読むことで、人生を良くするためのヒントが得られたり、心のなぐさめになったり、自分の価値観や視野を広げることができる。

では、どんな本が良本かというと、人文のロングセラーや、年々版を重ねている本が中心だ。

そういう本は、「自分の体験したことをほかの人に役立てたい」という視点で書かれていることが多く、人生訓として智恵と勇気を与えてくれる。

仕事に失敗して落ち込んだとき、周りから孤立して孤独を味わっているとき、将来が見えずにこれからの生き方を考えるとき、人生の危機や転換期、良書は僕達読者を励まし、支えてくれる。

苦しんで悩んでいるとき、本のなかの一行の言葉が心の支えになることも珍しくない。上手く言葉にはできませんが、素晴らしい本は、本当に人を救う力がある。

きついとき、心が折れそうなときは本屋さんに行って、気になる本を手にとってみる。それが大事で、本当に必要なとき、人生を変える一冊と出会うのだと思う。