私たちが人生で本当に大切なことを学べるのは、順境ではなく逆境の時である。
目の前に大きな壁が立ちはだかり、あなたは進退窮まる。そして悪いときには悪いことが重なり、あなたは前に進むことができ、暗闇の中でさまよう。それは一面的に見れば「不幸」なのかもしれない。
しかしあなたはここで大切なことを学ぶことができる。それは「人を見る目」である。
はじめに
辛いときほど、自分自身だけでなく、周囲の人々の本質が見える。
良いときだけ一緒にいようとする人。良いときも悪いときも関係なく一緒にいてくれる人。悪いときに突如として変貌する人。世の中にはいろんな人がいる。
あなたの人生がうまくいっているとき、彼らの本性を見抜くことは困難である。しかしあなたが逆境に立たされたとき、彼らはついにその本性を現す。
急に態度を変える人
人は弱っている者には徹底的に残酷になれるという習性を持つ。
「金の切れ目が縁の切れ目」という人や「晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」人、それまでは見えなかった人の本質を知ることができる。
あなたの人生がうまくいっているとき、あなたはそのことに気づかない。彼らがなぜあなたに近づいてきたのか?あなたはその理由に気づくことができないし、気にしようともしない。
逆境のときこそ真実が見える!
誰を信じるか?誰と関わるか?こうした「人を見る目」は人生のあらゆる場面に影響する重要事項である。
人とのつながりは大切だが、皆それぞれが自分の想いを持ち、それぞれの人生を生きている。彼らのなかにはあなたを支えようとする人もいるし、あなたを追いつめる人もいる。
だからこそ問題は「人を見る目」である。それはあなたが逆境に立たされているときだからこそ磨かれる。あなたから離れていく人、手のひらを返す人。そして以前と変わらずあなたと関わろうとする人。
あなたが「落ち目のとき」ほどそれがしっかりと見えるだろう。
最後に
誰の言葉かは忘れたが、出会う人には「晴れの日の友」と「雨の日の友」があるという。
あなたの人生がうまくいっているときに出会うのが「晴れの日の友」で、彼らはあなたの人生がうまくいっているときはあなたと関係を持ち続けようとする。しかしあなたが逆風にさらされたとき、彼らは去っていくか、手のひらを返してくる。
一方で、「雨の日の友」はあなたの人生がうまくいっていないときに出会う人々で、あなたが不幸だろうが何だろうが関係なくあなたと付き合い、支えてくれる真の友である。
彼らは逆境の中でこそ出会えるギフトである。苦しいときほど真実が見える。そこで得た気づきが、あなたの今後の人間関係に活かすのだ。