人生に、あやまち、失敗はつきものです。ただ肝心なのは、そのとき「どう対応するか」なのです。
落ち込まない。凹まない。自分を責めない。振り返らない。悲観しない。それより、今を見すえて、正しく理解して”ここからできること”に専念するのです。
草薙龍瞬
人生は七転び八起き。
つまづき転んで傷ついて、そこから立ち上がりまた前へ進んでいく。人生はその繰り返しである。つまり、何一つ失敗せず、無傷のまま、完璧な人生を送ることなど、そもそもが不可能である。
だからこそ、人生では失敗すること。つまづいてピンチを迎えること。それを前提に考えた方がうまくいく。
危険なのは、自分の人生は失敗するはずがない。自分がやることは何もかもがうまくいく。そう過信してしまうことである。
この意味で、人生で失敗して転ぶこと。それ自体は全く問題はない。むしろ、人生で失敗を経験しているということは、そこから順調な学びを得ていることを意味する。
この意味で人生は順調。まっとうに自分の人生を進んでいる何よりの証拠である。
人生でつまづき失敗する。そしてそこから何を学ぶべきなのか。今ここで自分ができることは何なのか。
失敗を否定せず、そこから誠実に何かを学ぼうとすれば、失敗はもはや失敗ではない。これからの人生で必要な学びを得ることができる。
だから失敗してもそれでいい。失敗したことそれ自体を気にする必要は何一つない。人生が思い通りにならなくても構わない。
失敗を否定せずに、ありのまま受け止める。そしてそこから必要な学びを得て、前へ進んでいく。それさえできれば、十分なのだ。
出典
『反応しない練習』