人生ときに、
「なんで自分はこんなにもダメなんだ・・・」
「何もかもうまくいかない。こんな人生、最低だ・・・」
というような、自分が惨めで仕方ないときがやって来る。
こういうときに一番してはいけないこと。それは、自分の惨めな気持ちから目を背けて、現実逃避することである。
惨めな自分を「否定しないで」受け入れる
「今の自分は本当の自分ではない。自分はもっとできる人間である」
このように考えれば、多少は惨めさから逃げることができるかもしれない。しかし、惨めな感情はどこまで逃げても、ずっとあなたを追いかけていく。
何より、どれだけ自分を肯定しようとも惨めな気持ちは決して消えない。現実は何一つ変わることはない。だからこそ、惨めな自分、どん底の自分を否定しないこと。思い切って、惨めな自分と、とことん向き合うことをおすすめしたい。
今なぜ自分はこんなにも惨めに感じるのか?一体人生、どこで失敗してしまったのか?その痛みを正面から受け止めること。胸の痛み、失望感や挫折感。未来への不安。そういったネガティブな存在を決して否定せず、ありのまま受け止めるのだ。
そこに、あなたが人生で惨めさを味わう必然性と意味が、隠されている。
底の底までとことん落ちる
ある意味、「どん底」というのは人生が変わる絶好のタイミングである。心の底から、「もうこんな人生はうんざりだ!」と思ったとき、あなたの人生は、何かが変わり始める。
だから、自分が惨めでどうしようもないときは、その惨めさから逃げようとしてはいけない。とことん惨めさを味わい、感じ尽くすことが大切である。
底の底まで落ちたら、あとは上へ登っていくだけ。この意味で、中途半端に落ちてはいけない。不思議な話だが、落ちるときはむしろとことん落ちることを許容した方が良い。
「これ以上ない」というほど、自分の惨めさを実感しよう。どれだけ自分の人生が最低で、どうしようもないのかを感じよう。するとその後、何か憑き物がとれたかのように、爽快な気持ちが湧き上がってくるのを実感できる。
そして、「今の自分は最高の惨めだけど、これから先の人生、もうこんな最低な人生は二度と送りたくない!」という、心の声が聞こえてくる。この瞬間こそ、あなたの人生が本当に変わる瞬間である。
最後に
本当の意味で希望を知っている人は、果てしない絶望を知っている人である。
だから、もしあなたが今最悪に惨めで、自分の人生がゴミのように感じているのであれば、あなたは大きなチャンスを手に入れる権利を持っていることを実感して欲しい。
今後、あなたの人生がより良くなったときあなたはきっと、希望の喜びを、誰よりも実感できるはずだ。全てはそのために必要なことなのである。
だから、決して今そこに惨めさがあるのならそれでいい。これ以上ないくらい、その苦痛を味わえばいい。そうすればいつかきっと、あなたは今まで味わった以上の喜びと幸せを、人生で味わうことができる。
そのときあなたは、惨めでどうしようもない苦しみを経験することになったその意味を、まざまざと実感することができるだろう。そして気づくだろう。「人生、どんなに最悪なことが起ころうともそれはいつか終わる」という事実に。