人生を変えるために、「大きなこと」を始める必要はない

道を歩く女性

「人生を変えたい」

そのとき、私たちは人生に対して「大きな」変化を起こさなければならないようなイメージを持ちがちだ。しかし実際には、人生を変えるために必ずしもそのような大きな変化を起こす必要はない。

むしろ、「小さな」変化を起こすことによって、それが後に劇的な変化につながることもしばしばである。だからこそ、この記事の主題はシンプルである。

人生を『大きく』変えようとしなくていい。まずは『小さく』変えていこう

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はじめに

転職する。パートナーと別れて独身に戻る。多額の資金を用いた投資に挑戦する。海外に移住する。これらの大きな変化は、確かに目に見えて人生が変わるように感じられる。

仕事が変われば出会う人や日々取り組む課題が変わり、出社する場所や住む場所も変わることがある。独身になれば自由な時間が増え、投資を行えば、投資対象が値上がったときに目に見えるリターンが期待できる。

これらはわかりやすい変化だが、変化が大きければ大きいほど、それに取り組むための勇気が必要となり、また変化が悪い方向へ働いたときのダメージも大きくなる。

「人生を変えたい!」と思ったとき、確かに変化は必要である。しかし、必ずしも「人生を変えるために大きな変化を起こさなければいけない」というわけではない。

そこで提案したいのは、シンプルな方法である。現状において無理なくできる、「小さな変化を起こし始めること」である。

人生を変えるために「小さな」変化を起こす

「スモールステップを踏む」

この考え方は、人生でも仕事でも、あらゆる場面で非常に重要である。今すぐに、無理なくできることを始めてみる。それは、0から1へと進むための、ローリスクなアクションだ。

人生で大きな変化を起こすために、大きな目標を掲げ、大胆に現状を変革しようとすることは、自分自身に大きな負担をかける。そのため、目標が大きいほど、中途での挫折リスクも高まる。

しかし、「小さな変化」を意識して、小さな行動を起こし、小さな目標を設定して少しずつ取り組み、それを達成していく。これが、いわば小さな成功体験を積み重ねることである。

この方法は誰にでも取り組みやすく、自信をつけやすいアクションである。だからこそ、小さな行動を通じて、自然に人生に変化を起こし始めることができる。それも、良い方向に。

これが、積み重なる力。

例えば、普段あなたが朝7時に起きているのであれば、いきなり朝5時起きにするのではなく、6時起きを徹底してみる。本を読まないのであれば、1日5分だけでも本を読み始めてみる。毎日「お腹いっぱい」になるまで食事をしているのであれば、一品だけ減らしてみる。

これらのアクションは、とても小さな試みである。しかし、その小さな試みが、1年後には大きな違いを生む。

朝、少しでも早く起きることで、自分の時間が増える。本をまったく読まなかった人が、「少しでも」本を読み始めることによって、日々知識が集積されていく。食べ過ぎを少しだけ改善することで、「もっと健康になろう」という意識が芽生えていく。

こうした小さな行動、つまり「無理なく取り組めることをする」という小さな変化を起こすことによって、人生における0の部分を1に変えていくことができる。

そして、どんなに小さな行動でも、その行動を継続できたことが自分への信頼へと繋がり、自己肯定感を密かに強化する。「できた!」という体験を繰り返し、継続することによって、それは大きな変化を起こすための実力となっていく。

最後に

人生を変えるために、「大きな」努力や行動ができるのであれば、それはそれで良いだろう。だが、必ずしも「それをしなければいけない」という話でもない。

むしろ、人生はほんの小さな、何気ない行動を始めてみることによって、少しずつ、長期的に変わっていく方が、無理なく自然である。

だからこそ言いたい。もし「人生を変えたい!」と思ったら、リスクが伴う大きなことを始める必要はない。まずは小さなことで十分だ。

受講費50万の講座に申し込むのも悪くはないが、まずは1冊1,000~2,000円の気になる本を買って読んでみる。ダイエットを始めて魅力的な自分を目指すなら、月額10万円以上のパーソナルトレーニングを受ける前に、1日20分歩くことから始めてみる。

なんでも良い。人生に大きな変化を起こすことを目的に、今すぐリスクを取らなくてもいい。まずは小さな変化から始めよう。無理なくでき、そして続けられる、小さなアクションを起こしてみよう。そしてそれを続けてみよう。

その積み重ねに、大きな価値があるのである。