人生、山あり谷あり。日々順境が続き、物事がうまく運んでいるように思えても、ある日突然風向きが変わり、逆境が訪れる。
プライベートでトラブルが続いたり、仕事が急にうまくいかなくなったり、これといった原因もないのに、なぜか不運が続くことがある。
こういうとき、「一体どういうことなんだ?」と動揺し、精神的に落ち込んでしまうが、そもそも悪いことが続くのはなぜなのか。その意味とは何か。どう対処すればいいのか。
この記事では、その理由と対処法について述べていく。
奇跡の前には不吉なことが起こる!
悪いことが続くとき、人生が急にうまくいかなくなったときに知っておきたいのは、悪いことの連続は、実は良いことが起こる前兆であるということだ。
たとえば、あなたが何か目標に向かって日々努力していたとする。努力が実を結び、順調にある段階までは到達することができた。
しかし、「あと一歩で目標を達成できそうだ!」と思った瞬間、なぜか突然トラブルが発生する。あなたは二歩三歩、後退を余儀なくされる。
目に見える結果だけを見れば、「運が悪い」と考えてしまうのも無理はない。だが、実のところ、こうしたことはよくあるのだ。
夢が実現しそうなときや、目標が達成できそうなときほど、なぜか不運が続く。そして、こうした不運にくじけず、なおも前に進むことができるなら。
不運のすべては帳消しになり、めでたしめでたしを迎えることができる。
もしかしたらゴールは近いかもしれない
つまり、人生が順調だったのに突然不運が続くのは、『神話の法則』で言うところの「ゲートキーパー(門番)」の登場だ。
問題が起こり、トラブルが発生する。その出来事を通して、あなたが「本当にそれを達成したいのか?」と、人生から覚悟を試されているのだ。
映画でも何でもそうだが、物語が始まった途端に主人公が右肩上がりに成功して、あっさりとめでたしめでたしになるような展開は存在しない(そんな映画は退屈だ)。
主人公は日常から非日常へと旅立ち、その中でさまざまな経験を積んでいく。そして、物語がめでたしめでたしを迎える前には、必ず主人公にとって大きなピンチが訪れる。
旅立ち、成長し、そしてピンチを乗り越えてこそ、ようやく「めでたしめでたし」が待っている。
人生で突然やってくる不運も、それと同じようなものだと考えればいい。だからこそ、「奇跡の前には、不吉なことが起こる」のだ。
必要なことをしていれば、やがて状況は変わっていく
とはいえ、悪いことが続けば、精神的に参ってしまったり、落ち込んでしまうのも無理はない。
特に、仕事がうまくいかなくなったり、人間関係でトラブルが起きたりして、現実にさまざまな「実害」が生じた場合は、なおさらだ。
では、どうやってこれを乗り越えていけばいいか。そう難しく考える必要はない。大切なのは、次の2つだけだ。
1.できる限り「平常心を保とう」と意識すること。
2.無理をせず、今の自分にできることを淡々と続けていくこと。
不運はやがて過ぎ去る。そのことを忘れないこと。そして、無理をせず、今の自分にできる範囲のこと、やるべきことをひたすらやっていく。
それだけで十分だ。新しい何かを始める必要はない。時期がくれば、驚くほどスムーズに流れが変わって、「あの不運はいったい何だったのか?」と思うほど、状況は好転していく。
気づくことに気づく
人生で起こることには、すべて意味がある。それは、「起こる出来事から学びなさい」「気づきなさい」という、人生からのメッセージだ。
あなたは不運が続き、どん底に落ちる。ピンチがやってくる。そのとき、あなたはその瞬間にしか経験できない何かを体験し、そして、これまで気づかなかった何かに気づくことができる。
それこそが、人生において最も重要な“気づき”である。その気づきを得ることができれば、人生はガラリと変わっていく。「そうか、あのピンチは、実は人生のチャンスだったんだ」と気づくことができる。
人生で起こることには、それなりの必然性がある。大切なのは、先を信じること。不運の先に待っている奇跡を信じることだ。
先は明るい。必要なことに気づき、自分を信じて前へ進んでいけばいい。大丈夫。きっとうまくいく。そうなるように、すべては出来ているのだから。
最後に
人生、山あり谷あり。
どんなときでも言えるのは、良いことがあれば悪いことが訪れるということ。そして、悪いことがあれば、必ず良いことがやってくるということだ。
だからもし、あなたが今どうしようもなく不遇な時間を過ごしているのなら、Never despair. 決して、絶望してはいけない。
なぜなら、不幸のあとには幸福がやってくる。転機はいつだって、突然に訪れるのだ。
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