どのような友を作ろうとも、どのような人に付きあおうとも、やがて人はその友のようなものである人になる。人とともに付き合うというのは、そのようなことなのである。
ブッダ
人生の幸せの1つに、友人関係がある。
素晴らしい友がいれば、人生の荒波に飲まれようとも互いに支えあい、生きていく助けになる。
まちろん、人間が全て善ではない。気をつけないと後ろから「ズバッ!」と攻撃してくるような悪い友がいる。人間関係の真贋を見抜く目がなければ、痛い目にあうことも合う。
それでも、100人に1人、いや、1000人に1人、本当に心を通わせ会える人と出会えた人は幸せ者だ。これこそ、僥倖というもの。多くの人が求めて得ることができない人生の宝の1つだ。
だから類は友を呼ぶ
幸運にも良い友達に恵まれたとき、あなたは気がつく。「あなたも友達にとってそのような大切な人間になっている」ということを。
この意味で、良い友人、良い人間関係に恵まれるために大切なのは、自分自身が良い友人。良い人間になることが大切である。
自分自身が変わっていけば、与えられるご縁も変わる。
「縁」というものは不思議なもので、人の「縁」によって人は救われる。そして、「縁」によって自分も誰かの役に立てる。
こうして人の良きつながりが、世の中を巡っていく。そして良き人生を作っていく。
自分が変われば周りも変わる
幸せな人の周りには幸せな人が。不幸な人の周りには不幸な人が。優しい人の周りには優しい人が。いじわるな人の周りにはいじわるな人が。
人は互いに感化し合う。だから自分の周りには、似たような人が集まってくる。この法則さえ知っておけば、努力の方向性を間違えることはない。
すなわち、まず変わるべきは周囲ではなく自分自身。なりたい自分を目指して、自分を変える努力をする。そして自分が変わってしまえば、自然と周囲も変わっていく。
物事には手順がある。だから良い友人に恵まれたい。良いご縁に恵まれたい。それならまず、自分が変わるのである。
最後に
人は一人では生きてはいけない。常に誰かを必要とするが、本当に心を通わせ会える人と出会うことはそうかんたんなことではない。
だからまずは、人から与えられることを気にせずに、まずは自分が変わること。自分が真っ先に人から必要とされる人に変身すること。
そうすれば類は友を呼ぶ。気づいたとき周りには、本当の意味での人脈を手に入れることができる。
つまり全てはまず自分から。良い人脈と出会うことでさえ、自分から始まるのである。
出典
『ブッダの真理のことば・感興のことば』