時間というものは必要なだけかかるものです。勝手に伸ばしたり縮めたりすることはできない。
太田登
現代社会は効率重視の世の中。
早く結果を出したものが勝ち。短期間で上手くいくこと、すぐにできることに高い価値を置く時代。しかし、本来時間は思いどおりにできないものである。
そして、物事には短縮できるものと絶対に短縮できないものがある。
成長に効率を求めない
例えば人間の成長。
人の成長はそもそもが時間がかかるもの。子供から大人になるまで、長い時間が必要だ。その期間を思い通りにすることはできない。
1歳の子どもに「1ヶ月で12歳に成長しろ」と言っても、無理な話である。どうしても必要なだけ、必要な時間がかかる。その時間を短縮することはできない。
結果を早急に求めすぎる危険
さらにもう一点情報を付け加えるなら、実は大切なこと。
人生において価値が高いことほど、それを手に入れるために時間がかかるようになっている。そして、結果を早急に手に入れようと効率を求めることで、逆に成長が阻害されてしまうこともある。
つまり、短期的な結果だけを求めた結果、本当に大切なものが失われてしまうことがあるのである。今すぐ簡単に手に入るものは早急に価値がなくなるのは、それが理由である。
まとめ
人生において、必ずしも最高の効率を求めることが正解とは限らない。
サクサク効率的に処理することはそれでいいが、効率を考えない方がいいことにおいては、あえて遠回りや失敗をして、非効率を貫く方がいいこともある。
だからこそ焦らず急がず、必要な時間を、必要なだけかけることが大切である。
出典
『はるか、ノスタルジィ』