社会とは他人。この意味で社会で損しない生き方とは

人々

人間がこの世に生きていくことは社会に生きていくことであり、社会とはすばわち他人のことです。

その他人と自分との関係性の中で、傷ついたり思うようにいかなかったりいろんなことがあります。

車谷長吉

人は、人との関係のなかで生きている。

そのなかで、周りにいる人と、良好な関係が持てている人は、今、人生を肯定的に見ることができるだろう。

しかし、今、あなたの周りにいる人が、攻撃的で、いじわるで、一緒にいて疲れる人ばかりなら、おそらくあなたは人生が険しく、不幸なものに思えるだろう。

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例えるならこういうこと

試しに、あなたのことを四六時中悪くいい、文句を言ってくる人間と、1ヶ月間一緒に過ごしてみるといい。

何を言っても分かり合えず、揚げ足をとり、こちらを攻撃してくる人間と一緒に過ごしてみるといい。惨めで不幸な気分になれること請け合いだ。

この例は極端だが、大切なのは人生は他の人との関係で、その質が大きく変わってくることである。

仕事にしてもそうだ。一緒に働く人、どんな人と一緒に働くかで、いとも簡単に人生の満足度は変わっていく。だから、みんな苦労している。

職場には、社会には、自分と合わない人、イヤな人、いい人や悪い人、関わりたい人、関わってはいけない人、多種多様な人がいる。

これが社会であり、社会とはすなわち他の人と関わる場所だ。当然、思い通りにいかないことがたくさん出てくる。

他人という環境

周囲にいい人がたくさんいれば幸せな気持ちになれるし、周囲に悪い人がたくさんいれば、確実に人生は荒んでいく。

しかしあいにく、他の人はコントロールできない。

あなたは人の気持ちや考え方を変えることはできない。あなたが人から自分の考え方を変えられることを嫌がるように、他の人もまた、それぞれ価値観や考え方を持っている。

人と人、考え方や価値観が違う人達が、一緒になって生きている場所。それが社会だ。だからこそ、社会には揉め事が山ほどあり、危険もたくさんある。

生きることは、まずこの厄介な社会のなかに関わっていくこと。そこで、どのように立ち回っていくかを考えておく。

これは無用に不快な思いをしないためだけでなく、社会で損しないためにも非常に大切なポイントである。

だからこそ社会は他人。つまりは誰とどう関わっていくか。誰と関わるべきでないか。そういう話である。

出典

『人生の四苦八苦』(新書館、2011年)