人生、あるとき突然ピンチがやって来て、「もうダメだ・・・」と降参したくなってしまうときがある。
ピンチというと、どうしてもネガティブなイメージがあるが、「ピンチはチャンス」という言葉があるように、そのピンチによって人生が大きく変わって、以前よりもより良くなることも少なくない。
ピンチがやって来たときは、対処するだけで精一杯。
「なんでこんなことが起こるんだ」と心に余裕を持つことができないが、ピンチに対応しようと一生懸命頑張っているうちに、新しい道、新しい解決法、新しい発見と出会う。
それによって、実はピンチというのが、自分を成長させるための、人生をより良くするためのきっかけであったことが分かる。
作家の遠藤周作さんは「マイナスにはそれ相応のプラスがある。見つけようと思えばそれは必ず見つかる」ということを言ったが、これは本当にそうだと思う。
ピンチという人生のマイナスの裏にプラスがある。ピンチがやってきたときは、それを決して見逃してはいけない。
ピンチがやってくる理由
ピンチというのは、早い話、
「今までのやり方、方法ではダメですよ。別のやり方を見つけないといけませんよ」
「この道にこのまま進んで行ってはダメですよ、道を変えないといけないですよ」
というサインである。
ピンチという逆境によって、私たちは追い詰められる。追い詰められることによって、強制的に進路転換を迫られる。そういう仕組みになっている。だから新しく変わることができる。
ただ、ピンチがやってきたとき、頑固にも今までのやり方に固執したり、ピンチそのものに打ちのめされてしまって何も対処をしなければ、ピンチはただのマイナスで終わってしまう。
そこで、ピンチがやって来る本質的な意味を知り、足がすくもうが不安になろうが、新しい何かを始めることが大切だ。
ピンチだからこそ新しい行動を起こす
追い詰められたときこそチャンス。
問題を解決する参考を得るために読書をする。今までの仕事のやり方を変えてみる。人間関係をリセットする。お金の使い方を見直してみる。
今までとは違う方法、今まで試したことがない方法を試し、新しい自分を見つけていく。
そうしていくと、ピンチが過ぎ去ったとき、自分のレベルが、以前よりもグーンと上がっていることに気がつく。それによって、プラスアルファの宝物を手にしていることに気がつく。
私自身、人生で何度も失敗し七転び八起き。立ち上がってきたからこそ思うのだが、ピンチほど自分を成長させる機会はない。
いや、むしろ、ピンチがあるからこそ、人生が次のステージへ進み、今まで想像もしなかった良いことが起こるきっかけであったように思う。
ピンチがやってきて大変なときは、そんなことを考える余裕するないのだが、結果的にはそうなった。
ピンチはチャンス、ピンチがあったからこそ、今の自分がある。得られたものもたくさんある。少なくとも、失ったものよりも、得たものの方が多かったのは確かだ。
ピンチをチャンスに変えるために
ピンチというのは、人生から「今のお前はダメだ。このままではいけないぞ。自分で自分を変えていくんだ」とダメ出しされるようなものだ。
だから、今までのままではまずいのだ。
自分を変えようとしない限り、ピンチを乗り越えることはできないし、ピンチが自分を痛めつけるだけの棍棒になってしまう。
ピンチで追い込まれ、もう逃げ場所がなくなってしまった。そういうときは開き直ってしまえばいい。それ以上事態は悪くならない。
もう詰んでしまったのだから、思い切って、何もかも新しく変えてしまおう。
新しい自分になるチャンスだと思って、今までしなかったこと、新しいことに挑戦してみよう。それによって、自分の中にある、新しい自分を見つけることができる。
ピンチがただ自分を苦しめるためだけにやって来ているのではない。ピンチを乗り越えようとすること、それによって得られるものがたくさんある。
足がすくんで不安になることもあるかもしれないが、ピンチがやってきたら、せっかくだから思いっきり変わってやろう。
ピンチをチャンスに変えて、新しい何かをつかみ取ろう。