朱に交われば赤くなる。
この世の中を生きていく上で、「環境」というのはとても大切なことである。
その場所にいるだけで、良きにしろ悪きにしろ、様々な影響を受けてしまう。それがやがては自分の人生にも影響してくる。
例えば、周りに性格が歪んだ悪い人、自分さえよければどうでもいいという自己中な人ばかりのところにいたら、どんなに性格のいい人も歪んでしまう(そうでなければ心を病む)。
しかし、周りがお互い助け合おうという雰囲気の人たちであれば、一緒にて幸せだし、協力的にやっていける。人のことも気を使えるようになる。
このように、環境やそこに集う人々の属性は、とてつもなく人生に大きな影響力がある。
だから結局は、職場、人間関係、いかに自分をダメにしない環境を見つけられるか、そこが将来に関わってくる。それほど、周囲の雰囲気はとても重要だと思う。
自分の居場所を見つけることは
良い場所に良き人あり。
昔から孟母三遷という言葉があるように、環境にこだわる母親たちは、少しでも我が子に素晴らしい環境を与えようと努力してきた。
それは大人にとても学ぶべき点だと思う。
この人たちと一緒にいて自分はいいのか?ここにいるときの自分は伸び伸びできているか?成長できているか?充実して過ごせているか?
自分の人生にとって最適な環境を選ぶことは、人生を豊かにするために不可欠なことである。だから環境を選べない場合は、とてもつない苦労を味わうハメになる。
まぁ人生いっときは、そういう時期も必要かもしれないが、自分に合わない場所に居続けることは、すなわち寿命を縮めるに等しいことである。
この意味で、人生で幸せになった人は自分がいるべき場所を見つけた人たちのことなのかもしれない。
今いる場所から分かること
ところで、世の中面白いのは、場所によってそこに集う人の属性、雰囲気が全然違うところだ。
勉強が好きな人の周りには勉強好きな人が集まってきて、雰囲気も厳かだ。女好きな遊び人の周りにはやはり同類のチャラい人種が集まってきてうぇーいいえーいのノリである。
こんな具合、類は友を呼ぶの法則なのか、理由は分からないが、人が集うところ、何らかの共通点があるようだ。
それを考えると、今自分の周りにいる人達のことを見てみると、そこに何らかの共通点が見いだせるかもしれない。
それは今自分がいる環境を理解する上で、とても大切なサインになるだろう。
「この人達と自分はどこか共通点があるだろうか?この人達がいる環境で、自分はこのまま上手くやっていけるだろうか?」
自問自答し、自分に相応しい環境を見つけていけばいいのである。
最後に
環境とは運命である。そう言い切ってもいいくらい、環境は致命的な影響力を私達の人生に与え続ける。
環境が悪かったがゆえ、人生道を踏み外してしまった。そんな人達の例は身近でゴマンと見つけることができるだろう。
問題は、自分の場合どうか、ということだ。
人生は一度きり。今の環境のまま幸せでいれそう、満足できそうであればそれは素晴らしいことだ。きっとそこがあなたにとっての約束の場所なのだろう。
しかしもし、「この場所は自分がいるべき場所ではない」という感覚があるとすれば、それは環境を変えるサインかもしれない。
世の中、想像以上にいろんな場所がある。そのなかで、きっと自分がいるべき場所がどこかにある。それを探すだけの価値は、あるはずだ。