人生を変えた出会いはたいてい「なんとなく直感」で決めたときに訪れることが多い。
山田玲司(『非属の才能』より)
人生とは、出会いの積み重ね。
だが、その中でも「運命」としか言いようのないご縁がある。それは、自分の意思だけではコントロールできないタイミングと流れの中で、不思議と「巡ってくる」もの。
「あの日あのときあの場所で、君に出会わなかったら」(『ラブ・ストーリーは突然に』の歌詞より)
そんな言葉があるように、ほんの一瞬の出会いが、その後の人生の流れを大きく変えてしまうことが実際に、ある。
はじめに
それは決して、意図して出会ったわけではない。つまり出会おうとして出会ったわけでなく、全くもって自然なカタチで、最善の場所、最善のタイミングで出会う。
そして、たったひとつのご縁によって、人生が大きく動くことがある。これを、ご縁と言わずして何と言うのか?こんな出会いがやって来るときはいつも、直感が「ピン!」と来たときである。
たとえば、ある女性は仕事に悩み、気分転換のつもりでふらりとカフェに立ち寄る。そこでたまたま隣に座った人と何気ない会話を交わす。
それがきっかけで転職先を紹介され、新しい生き方を手にすることに。彼女は言う。「あの日、ただ“なんとなく”そのカフェに入りたくなったんです」と。
それは入口。新しいご縁へと続く、入口。
「なんとなく」こちらへ行きたい。「なんとなく」これがしたい。
それはもしかしたら、ただの「気分」だけではなく、あなたが誰か出会うための、「直感」なのかもしれない。
そこに根拠はない。けれど、確かに感じる「その何か」を大切にしていると、不思議なほど、すべてが最善のカタチで、最善のタイミングで動き出す。そして、出会うべく人と、ちゃんと出会う。
もしあなたが人との出会いを大切にしたいのであれば、あなたはあなたの直感を大切にして欲しい。
ふと何気なく行きたくなった場所があれば、ぜひ足を運ぼう。ふと興味が湧いたことは、とりあえずやってみよう。そんな何気ないこと一つ一つが実は、あなたの運命そのものを変えてしまう可能性だってある。
心の声が、未来を連れてくる
人生における「大切なご縁」は、私たちが頭で計算して手に入れることができるものではない。
むしろ、
「なんとなく気になる」
「なぜかこっちに惹かれる」
そんな直感の導きに従って行動したとき、私たちは自分にとって必要な人・場所・タイミングと自然につながることができる。
なぜ、そのようなことが起こるのか?その理由はわからないが、もしかしたら、直感とは潜在意識からのサインなのかもしれない。頭では説明がつかなくても、心はもう答えを知っている。そんな感覚だ。
だからこそ、つまりふと心で「なんとなく」思うことは、意識でその理由を理解することができないけれど、私たちの無意識が既に知っているのだろう。「それは大切なことである」と。
最後に
直感を大切にすることで、私たちは、必要なご縁に、近づいていくことができる。
その始まりは、「気づき」である。私たちの心のなかから湧き上がる、「なんとなく」「なぜか」という直感。それに気づき、行動してみる。
直感は、「感じただけ」では、ただの気のせいで終わるかもしれない。でも、それを「行動」に移した瞬間から、現実を変える力を持ち始める。
あなたは今、「なんとなく」気になっていることはあるだろうか?「なぜか」頭に浮かぶ考えはあるだろうか?それはもしかしたら、あなたの次のご縁へと続く、入口かもしれない。
なにかの「ご縁」でこの記事を読んだからにはぜひ、その直感を、大切にしてほしい。
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