咲かない時期こそ、折れないための根を張る。人生の「守り」と「力」を蓄える3つの習慣

笑顔の女性

すぐに綺麗な花を咲かせる木は、地中で根がしっかり張っていない。なかなか花が咲かない木は、見えないところで根を張り巡らせ、少々のことでは決して折れない。

宮城谷昌光(『歴史の活力』より)

花はやがて咲く。だが、満開の花を咲かすために、しっかりと根を張っておく。同じことは、私たちの人生にも言える。

人生観や視座、実力、コミュニケーション力を磨く。こうした「準備」をしておくことこそが、人生において根を張ることであり、それが生きる力の深さとなる。その深さが深いほど、それは容易には揺らがない、確固たる力となる。

人生で密かに根を張り続けた「目に見えない」部分、つまり深さをどれだけ確保することができるか?それこそが、人生の守りであると同時に、力となるのだ。

この記事では、人生に深く根を張り巡らせるためにできる、3つのことを書いていく。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

視座の根を深く張る

「大局観」という言葉がある。それは目先のことではなく、物事の全体の方向性を見極める視座の持ち方である。

日々起こる出来事や目先の損得に翻弄されることなく、大局観を持つことによって、自分が進むべき道を見定め、進むことができる。

そのために大切なのは、日々の継続的な学びである。例えば読書。気になった本を読み、人の考え方を知る。そして学んだことについて、自分自身で考えてみる。

こうした地道で、「今すぐ」効果が目に見えない学びを繰り返し深めていくことで、視野が高く、そして広がるだけでなく、物事を多層的に捉えることができるようになる。

それは、物事の本質を理解するための必須条件である。「誰が」「何を」「言っている」といった表面ではなく、その裏側にあるものに気づく。

実践例

・読んだ本の内容をノートにまとめ、自分の言葉で振り返る

・日々、短時間でもニュースや異なる立場の意見に触れる

精神の根を深く張る

日々の地道な学習とあわせて必要なのが、「自分一人」の時間である。

それはときに強制的に人生において用意されることもあるが、いずれにせよその時間は、自分の考え方、そしてそこから連なる自分の価値観を確立するための、大切な時間である。

周囲のノイズを遮断された上で、「私の人生とは?」「私はどうありたいか?」「どんな人生を望んでいるか?」といった、自分にとっての本質的な問いと向き合う。

その答えは、今すぐ見つかりはしない。幾度も問い、そして相応の時間が必要となるだろう(今すぐかんたんに見つかるようなものは「答え」ではない)。だが、この時間こそが「自分だけの根」を深く育てるための肥やしになる。

私たちは誰かとつながるが、同時に自分だけの時間も必要である。人生において深く根を張るために。

実践例

・日記やメモに、自分の考えや気持ちを書き出す

・週に1回、静かな場所で自分と向き合う時間を作る

技術の根を深く張る

人生は見えない運のようなものに左右される。だがその運に左右されずに自分らしく生きるために必要なものが、生きるための技術である。それは人間力と言ってもいい。

それは仕事のスキルだけにとどまらず、コミュニケーション力、メンタルの強さや体力、生活習慣など、多岐にわたる。

学ぶことを自分なりに学ぶ方法。自分に過度な負担を与えず人と関わる方法。自分を客観的に認識し、頑張るときと頑張らないときを意識する方法。自分の体質にあわせた食習慣や運動の方法。

こうした技術は、目に見えないが、人生で折れないための「実力」であり、生きていくための土台である。土台が固まっているからこそ、花が散っても、そこから新しい花を何度でも咲かせることができる。

実践例

・生活習慣を見直し、自分に合った運動や食事を習慣化する

・コミュニケーションや仕事のスキルを少しずつ日常で実践する

最後に

「なかなか花が咲かない木は、見えないところで根を張り巡らせ、少々のことでは決して折れない」

あらためて、この言葉を思い返してほしい。

人生は短いようで長い。今すぐ、人生で花を咲かせること。目立つ成果を上げて人生を変えること。それができればそれはそれで素晴らしいだろう。

だが、それよりもっと大切なのは、どれだけ激しく時代の風が吹き荒び、私たちが咲かせた花が散ってしまったとしても、再び何度でも新しい花を咲かすことができる、力を持つことではないだろうか。

それを今すぐかんたんに可能にする魔法はない。日々視座を育てるために学び、自分と向き合い答えを探り、生きる技術を磨いていく。

こうした地道な試みこそが、私たちの見えない深さを育てていく。それは、他人から見えないが、私たちの人生の土台を支える強い守りとなる。

だからこそ、私たちは私たちのペースでいい。今日は今日、そして明日は明日。一歩一歩、地道に、着実に、学びを深めていけばいい。

地下で力強く張り巡らされた根は、最善のタイミングで、地上に、想像もつかないほど大きな、そして決して折れることのない花を咲かせることになるのだから。

人生に深い根を張るための気づきをお届けします
人生の「冬期」を無理なく過ごす5つのヒント|人生の気づき.com【note版】|note
人生には避けがたい「冬期」、つまり試練や困難な時期が訪れることがあります。このマガジンでは、そんな人生の「冬」を無理なく過ごすための5つのヒントをお届けします。