今までうまくいってきたことがうまくいかなくなってしまったとき。将来に不安を感じたとき。それは変化が必要なときである。
「今から新しい何かを始めて、新しい道を見つけなさい」という、人生からのお達しである。
そこで変化を頑なに拒み、変わらないことにこだわればあまり先は明るくないが、「変化しなさい」というサインを受け取り、柔軟に対応するなら。
道は必ず開ける。
負う必要がないリスクは負わない
ただし、「あなたは何でもかんでも変わらなければいけないんです。全くゼロから新しいことを始めばければ不幸になります」という話ではない。
むしろ注意したいのは、あなたが変化の必要性を実感していないにも関わらず、「あなたは変る必要があります!」とやたら恐怖や不安を煽る人である。
基本的に、あなたが「私は今、これでいい」と納得しているなら一切あなたはまだそのタイミングではないので、あなたは無理に自分を変える必要などない。
人には変化するタイミングがある。あなたにはあなたの、ペースがある。
まずは小さい変化を起こす
一方で、あなたが「そろそろ私は新しいことを始めなければ」という意識を持ち始めているならば、変化するための行動を起こす価値がある。
その場合、「全くゼロから新しいことを始める」というチョイスがある一方で、今の生活を維持しつつ、+αの、小さい変化を起こしていくというチョイスもある。
あなたが現時点で大きな変革を必要としないなら、今あえて、ゼロから新しいことを始めるというリスクを犯す必要はないかもしれない。
というのは、ゼロから新しいことを始めるのは大変だし、その結果について、うまくいくという確実性がないからである。
失敗の痛手は小さく抑える
例えば、あなたが今、会社員として働きつつも、昨今の経済状況を踏まえ、「今のままでは将来お金が不安である・・・」という状態だとする。
この場合、副業を始めるというのが一般的な方法になるが、問題はどんな副業をするか、ということである。
副業といってもピンきりで、初期投資が必要なもの、必要ないもの。様々である。
ここでいうリスクとは、あなたがそれを始めるのにその経験がなく、お金が必要なことである。具体的には投資や、初期投資にまとまったお金が必要な副業がそれにあたる。
投資は元手が必要で、月5万~の副収入を毎月得るには、まとまった金額のお金を用意する必要がある。
副業のなかにも元手が必要なものもある。それがうまくいけばいいのだが、先が見えない状況かつ、あなたが心理的な不安を感じている状況でリスクを背負うのは得策ではないだろう。
問題はリスクを背負うタイミング
行動なくして成果なし。
それは実際そうなのだが、大切なのはタイミングである。なんでもかんでも、人生でリスクを背負えばいいという、脳筋的な話ではない。
もしあなたが変化するタイミングに来ており、将来のために今から何かを始めることが必要ならば、できる限り、失敗したときのリスクが小さいものを選ぶことが大切である。
「失敗して100万200万損しました!」となってしまうことは避けたほうがいい。
新しいことを始めるにも、万が一失敗しても、10万20万くらいの損失でおさまることに限定した方がいいだろう。
控えめにいって、今後世の中はどうなるか分からない。私たちは今、時代が大きく変わる過渡期に生きている。自ら大きなリスクを背負って仕掛けるときではないことは確かである。
今まで得た気づきを掘り起こす
今は、大きなリスクを背負わずともできることはたくさんある。
お金を稼ぐにも、スキルの売り買いやストック収入の獲得など、様々なチョイスがある。
そしてここでこっそりあなたにお伝えしたいのは、「あなたが今までしてきたことのなかに、これからあなたの新しい道を切り開くヒントが隠されている」ということである。
例えば、あなたが今までしてきた仕事。今している仕事で得ている経験や気づきのなかに、あなたの人生を次のステージへとつなぐ新しいチャンスがあるのである。
だからゼロから新しいことを始める必要はない。今そこにある経験を掘り起こせば、現在の延長線上に、新しい可能性を生み出すことができるのである。