人が生きていく中で、大事なことほど、何度でも繰り返す根気が必要である。
何度でも繰り返していくと、それが習慣になる。根気を持って、苦労してつくられた習慣の中から、その大事なことは生まれてくる。
人間の性格は生活からつくられるのである。
ジョン・ロック
「おおらかで優しい」
「陰険でねちっこい」
「神経質で細かいことに気がつく」
世の中にはいろんな性格を持った人がいるが、一体どうやって人の性格が作られるのか?
遺伝や教育など、いろんな理由はあるが、人の性格を形作る上で特に重要なのが日々の生活である。
早い話、性格は日常生活における習慣の総合である。
生活とは日々の繰り返しである。日々繰り返すことで、それが習慣になり、当たり前となっていく。それにともない性格も習慣に応じて形作られていく。
几帳面な性格は日々の几帳面な生活から。自堕落な性格は日々の自堕落な生活から。性格とは日々の生活を作る鋳型のようなものだ。
そのため、もし性格を変えたいと思うならやるべきことはシンプルだ。生活を変えていけば、それにともなって性格も変化していく。
このように考えると、人の性格というのは、単純に遺伝とか教育で決まるものではない、可塑性があるものなのかもしれない。
それはつまり、いつでも人は変わることができる、ということを意味する。この意味で、人間はいつでも変われるのだ。変わろうとする気持ちさえあれば。
出典
『子どもの教育』