欲があるから、人間らしい。

のんびり

食いたければ食い、寝たければ寝る、怒るときは一生懸命に怒り、 泣く時は絶体絶命に泣く。

夏目漱石(明治時代の文豪)

自分の本能に忠実に生きている人間は強い。

見栄や人からの評判を気にせず、イノシシのように自身が欲するモノに突進していく人間のことだ。

人から評判を気にし、マナーを守り、良識ある人間として周囲と上手く付き合う。

善人だが窮屈な生き方をしている側の人間から見れば、自分の欲望丸出しの人間を見ると、ヘドが出るに違いない。

傍から見ると見苦しく、その欲望の脂っこさにうんざりするが、そういう人間の方が、この世の中を幸せに生きているようにも思える。

ただ、自身の望むこと、欲求を大事にして、それを人に迷惑をかけない範囲で追求していくことはある意味とても大事なことだ。

それは世の中で認められている人間の権利であり、自己実現の一部でもある。

法律に違反せず、人道に違反しない限りは、思う存分、自分の欲求を追求していいのだ。欲求の追求により、人は思わぬ世界を見出すこともあるのだ。

出典

『吾輩は猫である』(新潮社 改版、2003年)