あなたはお金に困り続ける人生を送りたいだろうか?それとも、あなたが必要とするお金を手に入れて無理なく生活していける人生を送りたいだろうか?
あなたが後者の生き方を選択したいなら、この記事でご紹介する考え方を知っておくことはとても大切である。信じる必要はないが、気になった点があれば、意識に入れておく価値があるだろう。
はじめに
世の中には、いつどんなときでもお金に恵まれ、その一生においてお金の苦労を経験しない人が存在している。
具体的な人名はここでは挙げないが、特に一生懸命仕事を頑張っているわけでもないし、人よりスキルや学歴など、目立つ何かを持っているわけでもない。
にも関わらず、つねに必要なお金があり、あくせくするのでもなく、日々必要なニーズを満たして安心して暮らしていくことができる。そういう人が、実際にいる。
もちろんそういう人でも収入が下がったりお金を一時的に失うことはあるのだが、誰かに助けられたり不思議と臨時収入に恵まれたり、「結果的に」お金に困らない人生を送る。まさに金運に恵まれた人である。
一方で、なぜかお金に縁がない。人並み、もしくはそれ以上に頑張っているのに常に支払いに負われ続け、「豊かさ」とは程遠い現実を送っている人がいる。
その理由は政治といった外的要因もあるが、ここで私があなたにお伝えしたいのはそういった外的な話ではなく、「内的」な話である。
話はこういうこと
長くなりそうなので結論から書くが、お金に恵まれる人とそうでない人の大きな違いは、政治や経済、生まれや育ちなどの要因は当然考えられる。
が、それ以上に重要なのがお金への意識の違いである。もっと端的に言うならば、お金に敵意や悪意など「悪い意識」を持っているかどうかである。
すなわち、お金の悪口を言っていないか?お金を持っている人に悪い感情を感じていないか?あなた自身にお金が手に入ることにネガティブな気持ちがないか?例えば「儲かる」という言葉にどのように反応するか?
あなたがお金に対して悪いイメージを持っていないか、「外側」ではなく「内側」に意識を向けることをおすすめしたい。
お金に恵まれる人恵まれない人
世の中は本当に面白いもので、いついかなる状況でも、人によって経済状態は面白いくらい違うものである。
例えば、同じ時代に同じ能力を持つ人が同じような場所で同じ商売をしていたとしても。一方は大いに儲かって、一方は全く儲からない。こういう現実はある。
極端な話、国民所得が伸びる時期ですらお金に縁がない人は縁がないし、どれだけ不況の真っ最中ですら着実に資産を増やし続ける人がいる。ではなぜそのようなことが起こるのか?その大きな理由の一つが「お金への意識の差」である。
分かりやすい表現をするならば、儲かる人はお金が好きでその存在を全面的に肯定し、儲からない人は表面の意識はともかく、お金に対して悪意や敵意を持っているのである。
こんな場合は要注意!
例えばの話だが、あなたが儲けている人。あなたより収入が高い人の生活を事細かに知ったとき、率直に言ってどのような気持ちを感じるだろうか?
「ちくしょう、俺もやってやる!」というように、たとえマイナスの感情があったとしても、他人の成功を自分への刺激に感じられる人は大丈夫である。それは健全な嫉妬心であり、あなたにとってのプラスである。
しかし、もしあなたが「あいつは気に食わない!きっとずるいことをしているに違いない!」と感じた場合。あなたは無意識のうちに「お金に対して」悪い意識を持っている可能性がある。
あなたが気に食わないのは豊かさを実現しているその人に対してではない。その人が持っている富そのものに悪いイメージを持っているのである。そしてそれが、あなたをお金から遠ざける致命的な原因となりうる。
そのため、あなたが常に必要なお金に恵まれる人生を送りたいと思っているなら、その感情を無視せずに今後それを修正していくための行動を起こすことをおすすめしたい。
すなわち、あなたがお金に対してどのような感情を抱いているかを発見し、それをより適切な認識へと改善していくのである。
「自分が嫌うものを手に入れられない」法則
ところで、なぜお金に対して悪い感情を抱いている人がお金から嫌われるのかというと「人は自分が嫌うものから遠ざかる」という法則があるからである。
あなたはあなたが嫌う人と仲良くなることはできない。あなたはあなたが嫌うものを手に入れることはできない。これがその法則の要点だが難しい話ではない。とてもシンプルな話である。
あなたが自己啓発の本を何冊か読んだ経験があるならご存知だと思うが、「成功者の悪口を言ってはいけません」「お金持ちを妬んではいけません」といった、まるで小学校の道徳のような話を聞いたことがあるはずである。
それはお金持ちが自分を守るためのポジショントークのように思えなくもない。そういう部分もあるだろう。だがなぜ「お金持ちを妬んではいけません」なのかというと、「人は自分が嫌うものを手に入れることができない」という法則がその理由である。
あなたが人生がうまくいっている人を嫌って批判するなら、それはあなた自身の人生がうまくいくことを否定するのも同然である。あなたがお金持ちを妬みそこに毒を投げかけるならば、それはあなた自身が豊かになることを否定しているのも同然である。
その必然的帰結を、ここまでこの記事を読んだあなたなら、容易に想像することができるはずである。
問題は考え方そのものにある!
問題は「なぜあなたが自らの豊かさを否定してしまうのか?」という話なのだが、その根本原因はあなたの内部に長年密かに潜んでいる考え方に原因がある。
「人生は限られた人しか成功できない。幸せになれない」
「お金は限られている。人から奪わなければいけない」
つまるところ、お金や豊かさへのマイナス意識がそこにある。それがあなたの無意識に浸透しているため、あなたは意識するともなく、否定的な感情を覚えるのである。
それはあなたが生きていく上で周囲から刷り込まれたものや、あなた自身の経験によって自然と身につけてきた考え方でもあるのだが、それはここでは割愛する。
問題は「どうすればいいか?」という話である。端的に言えば、改善の第一歩は「自覚すること」から始まる。
そこで、まずあなたがお金に対してどのような感情を抱いているか?日々チェックして「私はこのように感じていた」という事実にあなた自身が気づくことが大切である。
例えばあなたがどこかでお金を払うときどんな感情を感じるか?あなたがネットなどで年収が高い人の話を目にしたとき、どのような気持ちになったか?人生がうまくいっている人の成功話を聞いたときどう感じたか?
最初の段階では「良い」「悪い」の区別をせず、ノートに「私はこういう場面でこう感じた」ということを書き記していくのである。それによって徐々に、あなたの行動を動かしている本当の根源的な存在に気づくだろう。
変革は、この気づきより始まる。
ネガティブな感情を感じてしまったときの処方箋
人は自分の感情を正直に感じているようで、実はいろんな形で感情を「偽装」しがちである。本当に欲しいものを素直に認め「欲しい!」と言うことは、案外難しいことなのである。
そこで自分の感情に正直になるかわりに他人を批判したり、嫉妬したりして、自分の本当の欲求に気づこうとしない。いや、認めようとしないことが悲劇の始まりである。
例えば他人の豊かさを批判する人が実は人一倍金銭欲が強い人であるという現実は決して偶然ではない。
本当はお金が欲しい。しかし、お金に悪い感情を持っているのでその気持ちを素直に認めることができない。自分の正直な本音と向き合うかわりに他人を通じてそれを見出す。
その理由を自覚し、今後人生を変えてお金に嫌われない日々を送りたいと思うなら、ルサンチマンに基づいた他者批判は結局のところ自分に跳ね返ってくる。
繰り返すが、あなたはあなたが嫌うものを手に入れることはできない。「あなたはあなたが否定する存在になることはできない」からである。この点は繰り返し、強く注意を喚起しておきたい。
だからこそあなたが今後、あなたの本当のニーズを大切にした豊かな人生を実現したいと考えているなら。あなた自身がお金に対してどのような想いを抱えているのか?まずそれを知り、認めることである。
まとめ
長くなってしまったのでこの話をまとめる。
人は自分が嫌っているものを手に入れることはできない。なぜなら、嫌っているものからは遠ざかっていく(遠ざけられてしまう)からである。
あなたが(あなたにとって必要な)お金に恵まれる人生を送りたいなら、真っ先に大切なのはあなたがお金に対して抱いている無意識的に抱いている感情に気づくことである。
それはあなた自身が日常におけるあなたの感情をモニターすることによって、その存在に気づくことができるだろう。
それはあなたがお金を手に入れるための現実的な第一歩を踏み出す以上に、あなたの金銭運に重要な影響を及ぼす行動となるだろう。だからまずは、気づくことである。
最後に
私たちが生きているこの世界は現実である。
お金で買えないものはたくさんある。
「お金があれば何でもできる」
「お金こそ正義である」
「お金がある人が偉い」
という考え方は行き過ぎだが、お金がないことによって人生に様々な不利益が生じることもまた、事実である。
だからあなたは、あなたが人生でやりたいこと、したいことをするためのお金は手に入れていい。いや、手に入れるべきである。
なぜならお金はその役割を果たしてこそ本当の意味を成す。あの世に持っていくことはできないが、この世でしたいことをするために必要なことをさせてくれるのがお金である。
せっかくこの世に生まれたのだから、お金と仲良く付き合おうではないか。