正直に白状する人はほとんどいないが、大きな成功を収めた人のなかにも、決して褒められたものではない「ネガティブ」な悪の感情を原動力にした人が少なくない。
成功するための方法を説いた本は数知れないが、この事実を指摘しているものはないように思う。
ダン・S・ケネディ
日々嫌なことだらけで、人生に不満を感じている。失恋や失業で「なんで俺の人生は上手くいかないんだ!」と人生に怒りを感じている人。
そんな人はもしかしたら成功に近い人かもしれない。というのは、成功はネガティブ、悪の気持ちから始まるからだ。
具体的にはこういう話
「なんでうちの家はこんなにも貧乏なんだ。なんでこんなにもバカにされなきゃいけないんだ。成功して俺をバカにした連中を見返してやる!」
「彼女にフラレてしまった。俺を振るなんて悔しい!絶対成功してやる!俺を振った女を見返してやる!」
成功した人のなかには、このような「悪」の感情を燃料に成功して、野心を実現した人が多い。しかし、それを正直に言ってしまうとバツが悪いので、キレイゴトを言ってお茶を濁す。
だから、成功者は人格者であるとか、社会の役に立つために頑張れば成功できるとか、そういうキレイな話は、成功していない人にとって役に立たない可能性が高い。
ダークパワーを正しく使う
逆に、欠乏感、不満感、怒り、苦しみ。
このようなネガティブな気持ちを「これで良かったんだ」とポジティブ教の綺麗事でごまかさず、「見てろよ、この野郎!」と憤る人は、見込みがある。
ネガティブな感情は人を大きく動かす。だから、あなたが絶望したり、怒りに震えたり、人生の不満や欠乏感を感じたなら、成功を目指す絶好のタイミングかもしれない。
一歩動き出してみると、悪の感情が、行動するための大きな燃料になっているか、実感できるはずだ。
出典
『常識の壁をこえて』