仕事にワクワクする必要なんて1ミリもない。ただし

仕事の成功

あなたは今まで、「自分がどんな仕事をすれば幸せに働けるか?」という問題について、考えたことがあるだろうか。

どんな仕事を選ぶのか?それは人生誰もが一度は、悩んでしまう問題である。仕事が楽しいか楽しくないかは、人生の質に影響する。それは生きていくことの悩みでもあるからである。

キーワードは「好き」「ワクワク」

だからこそ世の中にはいろんな仕事論があるのだが、最近よく言われるのは「自分の好きなことを仕事にしよう!」という主張である。

「好きなことを仕事にすれば毎日ワクワクできる。そして、ワクワクすれば仕事も楽しいから、それが好きでない人よりも良い仕事ができる。だから成功できる」

かんたんに言うとこのような理屈になるのだが、これはとても正しい考え方である。実際問題、同じ仕事を頼むにしても、「それを好きでやっている人」と「イヤイヤやっている人」とでは、仕事の質が全く違うからだ。

だから、もし今あなたが何か「自分はこの仕事が本当に好きだ!これで食っていきたい!」と強く思う仕事があれば、それはきっとあなたにとっての天職かもしれない。自分を信じて前へ進んでいく価値がある。

仕事がつまらない悩み

しかしなかには、「仕事がつまらない。お金を稼ぐために一応は頑張っているけど、これでいいのだろうかといつも悩んでいる」という方もいるかもしれない。

あなたがもしそうなら、ワクワクする仕事を選ぶことや好きな仕事を選ぶということは、ただの絵空事、もっと言えば綺麗事のように感じるかもしれない。

そして、「仕事はお金のため」と割り切ってはいるけれど、嫌いな仕事やワクワクしない仕事をしている自分のことがイヤになってしまうかもしれない。

そんなあなたに強くお伝えしたい朗報が一つある。それは、「仕事にワクワクする必要なんて1ミリもない」という話だ。ただしあなたがその仕事に手を抜いていなければ。

仕事には意味がある!

世の中の仕事は、何らかの必要性があるからこそ存在している。つまり、あなたが今している仕事は、あなたがそれに気づこうがそうでなかろうが、どこかで誰かのためになっているのだ。

究極的に言えば、あなたがワクワクしてその仕事に取り組まなくても、最低限手を抜かずに全力でその仕事に取り組んでいる限り、あなたは十分、その責任を果たしている。

だから目の前の仕事をしっかりしているあなたは、それだけで十分素晴らしいのである。

別に好きな仕事をしてワクワクしていない自分を恥じる必要もないし、今すぐにあなたは自分がワクワクする仕事を見つけなければいけないという話でもない。

実際のところ、世の中では自分の仕事にワクワクできない人の方が多い。仕事が退屈で、意味を感じられない人の方が圧倒的に多いのが現実である。

だからこそ、「好きなことを仕事にして成功しよう!」「自分らしく生きよう」とか、そういう主張が多くの人の心をつかむのである。

どんなときも目の前の仕事に全力を尽くす

仕事が退屈で何一つ面白みがない。だから誰にも気づかれないように手を抜いて、とことん楽をすればいい。お金さえもらえれば何だっていい。

こうなってしまえば、あなたはただの給料泥棒になり果て、一時的に得をするかもしれない。しかしあなたは自分の大切な品性を落とすだけでなく、長い目で見れば人生で大きな損をすることになるだろう。

逆に、今の仕事にそれをする意味が感じられないものだったとしても。退屈でつまらないものだったとしても。

目の前のことに全力投球。自分のベストを尽くし、与えられた仕事に手を抜かない。今のあなたができる最大限のことを続けていれば、あなたは確実に、世の中の誰かのためになっている。その姿勢を評価する人が、いつかどこかで現れる。

あなたも、稼いでいるお金以上の満足感と自信を手に入れることができる。それは金額の多寡では評価できない、素晴らしいものである。

この意味で、マジメに与えられた職務を果たしている人。日々、手を抜かず自分のやるべき仕事をコツコツしている人。彼らは皆、人生の成功者である。

最後に

世の中生きていく上で一番の理想は、自分が毎日ワクワクしながら取り組める楽しい仕事をして、かつ、それで人から評価され、驚くほどお金が稼げ、豊かに暮らしていける人生かもしれない。

実際、そんな理想的な人生を実現している幸運な人が存在するのも確かである。

しかし、好きでワクワクする仕事ができないからといって、人生が無価値なわけではない。むしろ、毎日興味がない仕事をしなければらない。仕事にやりがいを感じられずに悩んでいる。そんなときこそ自分自身の人間性が試されているときである。

「この仕事はつまらない」

そんなとき、誰にも分からないよう、いい加減に手を抜いて楽をしようと考えるか。それとも、この仕事はつまらないけど、できる限りのことはしようと考えるか。そこがあなたの人間性が問われる瞬間である。

だからこそ、あなたは仕事にワクワクする必要なんて1ミリもない。あなたが目の前の仕事に全力で向き合うならば。