周囲とズレを感じるのは、自分のモノサシを持っているということである。
渡部昇一
みんなと同じようにしているのに、どこか自分とみんなのズレを感じてしまう。
そういうとき、「自分はどこかおかしいのではないか、人とは違うのではないか」と悩み、人と自分のズレを悪いことのように考えてしまう。
しかしそれは別におかしいことではなんでもなく、みんなとズレを感じてしまうということは、自分のモノサシがあるということだから、むしろ良いことかもしれない。
自分なりの考え方、価値観がハッキリしているからこそ、みんなとの違いに敏感になる。そういうことなのだ。
だから、自分を押し殺してみんなに無理やり合わせ、自分のモノサシを否定するより、自分のモノサシを大切にしたい。
別にみんなとズレていても死ぬことはない。
多少不利益を被る可能性もあるが、自分が生きていける場所さえ見つけることができれば、むしろそのズレが、自分の最大の武器になる。
自分のモノサシを大切にして、そのモノサシを最大限に生かせる場所を探してみよう。
出典
『人生の手引き書』