幸運はいつも近道を通ってやって来るとはかぎらない。
ときには角を曲がって寄道したり、塀の隙間からこっちの様子をうかがったりするのである。恐妻家の朝帰りみたいなものだ。
田村宏
「幸運は幸運の姿をしてやっては来ない」
もしあなたが人生で幸運をつかみたいなら、この言葉をあなたの記憶の中にガッチリとどめておいて損はない。幸運をつかむ上で大切な心得になるからである。
「見た目」にだまされてはいけない
チャンスを引き寄せ幸運をつかみとる。
そこで真っ先に知っておきたいのは、幸運とは「これはツイてるぞ!」というような、誰にでも分かりやすいチャンスの形をしていることはない、ということである。
むしろそれは一見して、「なんでこんなことが起こるんだ?ツイてない」とこちらを失望させる形でやって来る。というのは、幸運は小心で臆病なところがあるからである。
そのため、幸運をつかみそこねないためには、見た目に惑わされず、勇気を持って積極的に幸運を抱き寄せなければいけない。
気づいたら行動あるのみ
ただし、じっと待っているだけでは幸運は決してやって来ない。周りをよく見て、幸運がそこにやって来ていないか、じっくり観察するのである。
そして「ピン!」と来たら行動あるのみ。「もしかしたら・・・」と思ったときは迷うことはない。強引な男のように、強気に幸運をつかみとろう。
ときにハズレも引くかもしれないが、それは大した問題ではない。大切なのは自ら幸運をつかみとろうとする姿勢である。
幸運は小心で臆病だ。だからこそ、勇気あるものに惹かれるのである。
最後に
幸運は幸運の姿をしてやって来ない。それはもしかしたら、本当に何気ないことだったり、場合によっては不運の姿に偽装しているかもしれない。
いずれにせよ、必要なのは敏感力。「これはもしかしたら・・・!」と感じ取るセンスである。その何気ない直感をつかめるかどうかが、運命を分けるかもしれない。
日々起こることをじっくりと、見極めることが大切である。
出典
『永遠の1/2』