人生に迷ったときに大切なのは「原点に戻る」ということだ。
原点とは自分自身の本質である。それは子ども時代を振り返ることで思い出すことができる。
例えば小学校の頃。あなたがどんな子どもだったのか。何が好きで何が嫌いだったのか。誰とどのような人間関係を築いていたのか。
それらを振り返ることで、「もしかしたら私は・・・」とハッとするようなあなたの本質を思い出すことができる。それが分かれば、再び進むべき道が見えてくる。
進むべき道は既に示されている
例えばある男の話である。
男は20代で人生が詰みかけ、「自分の人生、これからどうすればいいのだろうか・・・」と人生の岐路に立たされたとき、一人で長野県に旅に出た。
その旅のなか、自分の人生を振り返り、「今の仕事(文章)で食っていこう」と決意。男はその道で一つの地位を得る。
その後男が少年時代の友人たちと再会、当時の思い出話に花が咲いたときの話である。男が友人に文章で食っていることを話すと、友人たちは男に言う。
「お前は先生から読書感想文で評価されたりして、文章を書くのがうまかったからなぁ」
男自身、全くその出来事を忘れていたのだ、人生のヒントは身近なところに隠れている。それを知ることで、「そうなるようになっていたのだ」と実感する。
自分の本質を思い出す
子ども時代というのはあなたの本質、未来を示してくれるヒントが溢れている。
もしあなたが進むべき道がわからなくなったときは、あなたの子ども時代のことを思い返すといい。可能であるなら、当時の友人たちに連絡を取り、いろいろ話を聞くのもいい。
子どもの頃のあなたはどんなキャラだったのか?あの頃は何に夢中で、どんな夢を持っていたのか。それらを振り返ることで、気づく何かがある。
大人になっていくにつれ、人は周囲に合わせるために自分の本質を隠し、現実に適応していく。それによって人は自分が何者なのか、大切なことを忘れてしまう。
だからこそ、自分の進むべき道がわからなくなったときは原点に戻ることが大切である。原点を振り返れば、あなたが忘れてしまった、大切なことを思い出すことができるからである。
最後に
最終的にはあなたが進むべき道はあなたしか分からない。あなたが何者なのかを思い出したとき、あなた自身が進むべき道を思い出させてくれる。
そのためには原点に戻ること。あなたが子どもだった頃のことを思い出すこと。そこに大切なヒントが隠されている。
そしてそれを思い出せば、あなたが何のために生まれてきたか。この世で何をなすべきか。人生の本質的なヒントを教えてくれる。つまりあなたが生まれて成長し、今ここにいる意味。そこに整合性を見出すことができる。
だから人生で迷ったときはただ、原点に立ち戻ればいい。すると、人生で起こったことのすべてには、それなりの意味があったことに気づくだろう。