環境に適応できない者が滅ぶ明確すぎる理由

世界を探る

資本主義は、非常に合理的にできた制度だ。得にくいものの価格を上げて、得やすいものの価格を下げる。すべてが需要と供給で決まるわけではないが、基本的にはそうなっている。

岡本吏郎

今私達が生きていく上でまず何より知っておきたい「環境」である。

環境とは仕組みと言い換えても良い。どのような仕組みによって世の中が回っているか、その条件を知ることがとても大切である。

そうすれば、なぜ低学歴より高学歴の方が出世しやすいのか。下手に会社員をするより地方で公務員をする方が比較的幸せに暮らせるのか。

年収1000万の一部上場企業の部長よりも、年収300万(ヒントは所得)の名も無き自営業者の方が物質的に豊かに暮らすことができるのか、その本当の理由が分かる。

もちろん、何事も例外はあるが、基本的な部分においては、ルールが何より優先され、ルールに則って行動するものが、その旨味を味わうことができる。

このように、環境という条件は絶対的に重要だ。

だからもしあなたが、ほんの少しでもこの世の中を生きやすいと思う場所にしたければ、まずはあなたがいる環境を知ることである。

それは、寒い場所では温かい服を着て、温かい場所では薄着になるのと同じようなことである。

つまり、環境にあなた自身を適応させることである。そして、自分を環境にどのように適応させれば、そこから旨味を引き出せるか、頭を使うことである。

もし、その環境がどうしようもならないならば、いっそ環境を変えてしまうのも良い。自分が適応しやすい環境そのものを探すのもアリだ。

生きていく限り、環境は常にそこにある。

まずはともかく、その存在に気づくことである。そして、環境が自分にとって有利に働いているのか、それとも悪い方に働いているのかを、認識することである。

たったそれだけの意識の差で、現実はガラリと変わる。ぜひ、あなたの環境を意識してみて欲しい。

出典

『裏お金の現実』