自分の救済者は自分自身である。他の誰が救ってくれようか。自分を正しく制御してはじめて、人は得難い救済者を手に入れるのだ。
ブッダ
人生で辛いときや大変なことがあるときはいつも、
「どうしてこんなことが起こったのだろう?誰か、助けて・・・」
という気持ちになる。
これは当然の話で、別に恥ずかしいことでもなんでもない。
苦しいとき。悲しいとき。誰かに支えてもらうことによって、私たちは立ち上がり、苦しみを乗り越えていくことができる。
この意味で、私たちはいつでもどこでも、誰かに助けを求めることができる。いやむしろ、助けてを求めてもいいのだ。
人は弱い。そして儚い。だからこそ助け合う必要がある。
ただ一つ忘れてはいけないのは、助けが必要なときはきちんと、「助けてほしい」と声を上げることだ。
あなたが声を上げなければ周りはそれに気がつくことができない。
「黙っていても、誰かが自分のことを気づいてくれるはずだ」
とか、そのような甘えを持っていてはいけない。
助けが必要なときは助けを求める。それをきちんと声に出して、誰にも分かる形で助けを求める。
誰かに助けを求めるときは、まさにこれが肝心だ。
じっと我慢していても状況が良くならない。もはや、自分ひとりではどうにもこうにもならない。
そういうときは素直に声をあげてもいい。みんながみんな、助けてくれるとは限らないけれど、世の中にはきっと、助けてくれる人がいる。
そう、世の中は、そんなに冷たいものでもないのだから。
出典
『100分de名著 ブッダ真理のことば』