人生最大のピンチと思われることが、その人を結果的に救うということが少なくない。
ターニングポイントは、さまざまな仕方でやってくる。破産や挫折ですべてを失う経験も転機となり得るが、自分を支えてくれていた者の病気や死が、きっかけとなることもある。
岡田尊司
人生が変わってしまうターニングポイント、それはピンチのとき、逆境のときにやってくる。
受験の失敗、就職の失敗、心がボコボコになってしまう失恋、家族や友人との別れ。
「もう辛くてどうにかなってしまいそうだ・・・」
「このまま立ち上がれそうにない・・・」
そんな逆境のときこそ、人生が変わるベストタイミングだ。
逆境はすべてがより良く変わる過渡期
追い詰められ、心身ともに疲れきってくたびれ果て、「打つ手なし」とどうしようもなくなったときは、ある意味安心だ。
もうそれ以上、状況が悪くなることはない。そこが一からやり直し、新しい自分を見つけていけばいい。
そこが始まり。失われてしまったものに目を向けていく。そうすれば必ず、新しいスタート、新しいチャンスがあることに気がつく。
どん底になったからといって、人生にボコボコにされたからといって、人生、諦める必要はないのだ。
逆境で自分をレベルアップ&リニューアル
ピンチがやってきたときはむしろ、「自分を変える、人生を変えるターニングポイントがやってきた」と思えばいい。
いろいろ失うものもあるかもしれないが、自分自身にこう問いたい。「今、このピンチから得られるものは何か?」と。そうすれば、失うもの以上に、新しい得られる何かがあることに気がつく。
そしてその気づきに従い、新しい何かを自分のものにし、自分を変えていく。これが人生で逆境がやって来たときの、正しい、かつ意味のある付き合い方である。
最後に
人生は辛いより楽しい方がずっといい。だから辛いことが起こらないことが続く人生が過ごせるなら、それはそれでいいことなのかもしれない。
とはいえ現実問題、人生では突如として「この状況はヤバい」「辛い・・・」という逆境がやって来る。しかしそれイコール不幸と考えるのは早計である。
もしかしたらそれは人生のターニングポイントかもしれない。あなたの人生がもっともっと素晴らしくなるための。
出典
『生きるための哲学』