挫折したときは倒れたままでいい。立ち上がれるときが来るまでは

待つ

私はとにかく一生懸命に努力する。

しかし、どうしてもうまくいかない。私は挫折する。私は倒れる。私はしばらく死んだように横たわっている。

すると・・・しばらくして、どこからともなくするすると救いの手が伸びてくるのである。

そして、まったく自分の予期しない解決が与えられる。いったいこれは何なのだろう?いまだにわからない。

だから、私は以後挫折を繰り返すごとに腹が据わってきた。

慌てないでしばらく倒れていよう、と思うようになった。挫折しているあいだ私はすさまじく孤独である。ヨブのように孤独である。

そして、その苦しくつらいあいだに考えたことが、自分の最も真実の叫び声なのだということがますます身に沁みて分かる。

中島義道

人生、ときにどうしようもない逆境がやってくる。

失敗続き。何をしても上手くいかない。逆風のあまりの強さにノックダウンされ、どうしても立ち上がることができない。そういうときがある。

そんなときはどうするか?できれば、倒されてもすぐに立ち上がって、また前に進めればいいのかもしれない。

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逆境を乗り越えるために必要なもの

でも、人生挫折して、不運にノックダウンされたときは、無理に起き上がろうとせず、倒れたままでいるという選択もある。

無理に起き上がろうとせず、挫折に打ちのめされ、どん底の自分、堕ちてしまった自分を見つめるのだ。

そうしていると、どこからか、風が吹いてきて、挫折から抜け出す救いの手がやってくる。自助ではなく他助によって、人生が救われる。

とても不思議なことだが、捨てる神あれば拾う神あり、こういうことが人生で起こる。

多分、人生で挫折してノックダウンさせられたとき、そこから立ち上がるためには、自分だけの力では不十分なのだ。

自分以外の何かが必要だ。だからダウンしているときは、自分の力を頼みにせず、受け身になって救いを待つのも一つの選択だ。

倒れたときこそ自分を見つめる

そもそも、人生で倒れてしまうのは仕方ない。

自分ではどうしようもないことが起こるのが人生なのだから、ときに力及ばず、不運にぶちのめされて這いつくばるときもあるだろう。

そういうとき、この考え方を知っておくと、だいぶ楽になる。

無理に立ち上がらなくてもいい。打ちのめされているときに見える世界、見えてくる世界は、それはそれでとても価値があることだ。

せっかく倒れたんだから、そこでじっくりしていてはどうだろうか。

人生生きているかぎり、また起き上がる機会はやってくる。せっかくだから、焦らず騒がず、倒れたままでいよう。

助けがやってくるまでは。

出典

『孤独について』(文春文庫、2008年)

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