挫折を知らないやつは打たれ弱いんだ。壁にちょこちょこぶち当たってその都度乗り越える。そういうやつのがな、打たれ強いんだ。たくましく成長できるんだ。
桜木建二
人生何一つ問題が起こらず、やることなすこと全てがうまくいく。
それが幸せな人生と考えることもできるが、実際のところ、人生、全く失敗や挫折を経験してこないことはむしろ危険である。
私たちは進んでつまづき、転ぶ。そしてそこから起き上がることによって、何かを学んでいく。
つまり、何らかの痛みを経験することによってこそはじめて、人として一皮むけていくことができる。
しかし、失敗という挫折という痛みを経験しないままでいると、いつまで経っても強くなれない。
この意味で、人生何もかも順風満帆。挫折知らずの人生は、むしろ危険なことかもしれない。たった一度の失敗がもしかしたら、致命傷になってしまう可能性がある。
逆にいえば、人生失敗続き。たくさんの挫折を経験している人は、むしろ人生がうまくいっている。
転んでつまづき、そしてそこから起き上がる。だから強くなれる。生きていく上で、必要なものを学ぶことができる。
つまり、たくましくなれる。たくましくなれば、しぶとく生きていくことができる。しぶとく生きていれば、いつか良いこともある。
そう、人生において挫折することは悪いことではない。それはムダな経験ではない。むしろ長い人生、絶対に必要な経験なのだ。
出典
『ドラマ ドラゴン桜』