「いくら仕事ができても、人間性が低ければ意味がない」
そんなセリフを口にする人は多い。これは学生時代に「いくら勉強ができても、人間性が低ければ意味がない」という人がいたのと同じだ。
~略~
どの角度から光を当てても、やっぱり勉強や仕事は人間性を向上させるためには必須なのだ。ありのままの真実として、冒頭のセリフは正しくはこうなる。
「仕事ができる人間は、やっぱり人間性も高い人が桁違いに多い」
「勉強ができる人間は、やっぱり人間性も高い人が桁違いに多い」
人間性は仕事で磨くのだ。人間性は勉強で磨くのだ。ここに議論の余地はない。
千田琢哉
人間性を磨くにはどうすればいいのか。そのシンプルで確実な方法とは、学生なら勉強、大人なら仕事を頑張ることだ。
仕事で結果を出す。これを口に出すのはかんたんだが、実際にやってみるとかなり大変だ。思い通りにいかなくて、何度も失敗するし挫折もする。
仕事で頑張るためには自己節制も必要だ。誰でもかんたんに、仕事で思うような結果を出すことはできない。
仕事で人間性を磨く
逆に言えば、仕事で結果を出せるになるということは、人間として一皮むける、つまり、人間性がアップするということだ。
仕事で結果を出す。人間性を測る上で、これほどシンプルで分かりやすい指標はない。
だからこそ、決して
「仕事が人生の全てじゃない。仕事と人間性は関係ないのだよ」
などと言っているヒマはない。仕事に没頭して、堂々と胸を張ろうではないか。
これが自分への最大の恩賞
今目指すものがない。理想の人生が何なのかも分からない。しかし、今自分を変えるために何かをしたい。
それなら、仕事がある。周りの人だれよりも頑張る。与えられたことを120%以上の期待に答える。
その努力は金銭面で今すぐ得をすることはないかもしれない。しかし自分への努力は絶対に自分を裏切らない。人として一皮むけたとき、すべては自分に返ってくるのだ。
出典
『一流の人生 人間性は仕事で磨け!』