なぜ「給料泥棒」は損をするのか?

仕事を頑張る美女

すべての仕事は価値を創造していくことで対価を得ています。

水野学

あなたは今会社勤めをしているだろうか?そして、もし会社勤めをしているなら、何のために会社で仕事をしているのだろうか?

もし、あなたが会社で働く理由が「お金のため」であるなら、あなたはもらっている給料分は仕事をしているだろうか?

仕事で得られる給料は対価である。

与えられた業務を正確に果たす対価。会社を儲けさせた対価。そのほか、イヤな上司の暴言を我慢する対価。くだらないルーティンを繰り返す対価。

対価はいろいろあるが、あなたが会社へ行き、何らかの役割を果たした結果、それに応じたお金を得ることができる。

もちろん、「搾取」といって、あなたが多大な役割を果たしているのにも関わらず、その対価を支払わない会社もあるので、世の中いろいろ平等ではない。

とはいえ、大切なのは自分が果たすべき役割を忠実に果たすことである。

職務を忠実にこなし、その対価としてお金をもらう。これは当たり前のことかもしれないが、この当たり前を積み重ねることによって、世間様から「信用」を得ることができる。

かりに「搾取」されていたとしても、搾取された利益は、いつか別のカタチで、複利となってあなたのもとへ戻ってくる。

しかし、仕事は手抜き。「お金さえもらえればいい」とズルをしていれば、いつかそのツケは巡ってくる。

つまり、与えるものと受け取るものが釣り合っていなければ、どこかでそのバランスの歪みの代償を支払う羽目になる。

あなたも世の中に不幸なお金持ちがいることを知っているかもしれないが、高給取りが必ずしも幸せとは限らない。

バランスの歪みは、いつかどこかで、正される。

だからこそ大切なのは、自分の仕事に恥じるところを持たないことである。与えられた仕事で最善を尽くす。役割を果たす。

そうすれば、しかるべき対価を受け取ることができる。そしてそれこそが、人として、十分な成功である。

出典

『センスは知識からはじまる』(朝日出版社、2014年)