仕事選びで後悔しないために絶対に妥協してはいけないもの

同僚

若者に言いたいことがある。若い世代の多くの人は、世間体のよい仕事に執着しすぎているのではないか。

大学の教員を二十年もやっていると、教え子のさまざまな就職事情、そして転職、結婚、出産、離婚、再婚など「その後の話」もたくさん耳に入ってくる。

意に沿う人生を送っている人はほとんどいない。

皆が皆、何かしらの不充足を抱えて生きている。そのなかでも自分なりの楽しみを見つけた人は、それなりにいい顔を手に入れているものである。

世間体のよい仕事を選ぶことも大事だが、就職する前に、職場の雰囲気を自分なりに調べて就職先を決めるのはもっと大事なことのように思う。

仕事とは、職種ではなく「同僚であり、環境である」と言い切ってもいい。

竹内一郎

誰と働くか。どんな環境で働くか。

この2つの要素によって、職業人生が豊かになるか、不幸になるか、その大部分が決まる。

「類は友を呼ぶ」

「朱に交われば赤くなる」

人は社会的な動物であり、周囲の人間によって影響を受けるのは致命的な弱点である。

「環境」という最強の影響力

例えば、あなたの周囲の人々が遵法精神ゼロ。

「儲かれば何をやってもいい」

「自分さえ良ければそれでいい」

と考える人たちのところで働いている。

すると、あなたの人間性も彼らと次第に同化スタート。やがては、ナチュラルに人間性が終わっていく。

そうなってしまうと、あなたの回りのまともな人達は皆、周りから去っていく。

周り残るは同じ穴のムジナばかり。

そこから抜け出さない限り、明るい未来は待っていないことが約束されたも同然である。

だから環境は選んでいい!

一方で、遵法精神あり。

意欲的に働き、人間的に優れた、尊敬できる人がたくさんいる職場なら、給料がどうだろうと、誰かと一緒に何かを成すことの喜びが味わえる。

働くことに意味を実感でき、それが自分の人生の大きな価値となっていく。人間性も磨かれる。

この意味で、仕事選びは職種よりも同僚と環境で選ぶ方が安心だ。

有名な会社に勤めれば、それでチヤホヤされたり、金銭的な面で安心できるかもしれない。

でも、世間体だけで仕事を選ぶと、それによって地獄を見ることも多々ある。

本当に幸せな自分の職業人生を考えられるのは自分自身だ。

自分なりに職場の雰囲気を調べてどんな仕事に就職したいか、どんな人達と一緒に働きたいか。

そこだけは、真剣に考えて損はない。

出典

『結局、人は顔がすべて』(朝日新書、2016年)

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