家庭に個の真仏あり。あなたにとって大切な人は、身近にいる。どこにあるともわからない曖昧な幸せよりも、身近な人との何気ない日常を大切にすることこそが、人生を豊かにしてくれる。
著述者不明
「幸せになりたい」
私たちは、今ここではないどこかに幸せがあると信じて、手に入れようとする。
しかし、実際のところ、本当の幸せは遠くはない。幸せは案外身近なところにある。日々の何気ない暮らし、身近な人との時間、そんな日常のなかに幸せはある。
それは自分で自覚しない限り、「幸せなことである」と気がつけないかもしれない。
何気ない日常の何気ないこと、それがいかに大切で、ありがたいことか、意識しない限りはその価値に気がつけないかもしれない。
しかしそれこそが、私たちの人生の彩り、人生を豊かにしてくれる。身も心も健やかにしてくれる。生きる喜びを与えてくれる。
結局は、幸せは見つけるのではなく気がつくもの。どこか遠くある曖昧な幸せを探すより、「今ここ」にある身近な幸せに気づくこと。それが幸せになる秘訣だ。
出典
『生きるのが劇的にラクになる菜根譚の教え』