同じよう誤りを繰り返してしまうとき、それはもはや誤っているのではない。選んでいるのだ。
アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ
人は失敗して成長していく。失敗するからこそ、今よりも「もっと」良くなることができ、成長することができる。
この意味で失敗は成功の母。失敗を恐れる必要は何一つない。
ただし注意したいのは、失敗するにもしても、同じ失敗は二度と繰り返してはいけない、ということである。
同じ失敗を繰り返すということは成長していない。必要なことを学んでいない証拠である。そして、失敗に対して無自覚であるということである。
この意味で、同じ失敗を何度も繰り返しているということは、自分自身で失敗を選んでいるということである。
そこに成長も進歩もない。自分自身でそれに気がつかない限り、何度も同じ失敗を繰り返し、そこから抜け出すことができない。
こういう失敗はただ無意味である。
だからこそ大切なのは、失敗したとき、そこから確実に学びと教訓を得ることである。
例えばあなたが悪い異性に引っかかてしまったとする。そしていろいろ痛い目に遭い、時間とお金をムダにした挙句、人間不信になりそうになったとする。
この場合、なぜあなたはそのような悪い異性に引っかかったのか。なぜ相手の本性に気づくことができなかったのか。どうすれば次は、同じ失敗を繰り返さないか。
何度も自問して、経験から学ぶことである。
そうすれば失敗は祝福に変わる。あなたは人を見る目がグーンとアップし、次こそは素晴らしい異性を見つけ、めでたしめでたしになることができるかもしれない。
失敗はこうやって利用するものである。だから、失敗すること自体は絶対に無意味ではない。
実際、世の中で美味しい思いをしている人たちの多くは、誰よりも多くの失敗を経験している。その失敗のおかげで彼らは最終的に、美味しい思いをしているのだ。
このように失敗を怖がる必要はない。むしろ、積極的に失敗してもいいくらいだ。
つまり大切なのは失敗から学びあなたの人生で役立てること。そして、「同じ」失敗を二度と繰り返さないこと。
ただそれだけのことなのだ。
出典
『自動的に夢がかなっていくブレイン・プログラミング』