人間は誰もが「わたし」という物語の編纂者であり、その過去は「いまのわたし」の正当性を証明すべく、自由自在に書き換えられていくのです。
哲人
人生とは自分自身の物語である。
あなたの人生の主人公は自分自身であり、物語をどのように織り上げていくのか、あなたの意志と選択によって決めることができる。
物語を最高のものにすることだってできるし、最低のものにだってすることはできる。すべてはあなた自身の選択だ。
大切なのは、あなたこそがあなたの物語の主役であるという覚悟を持つことである。そして、物語を最高に楽しむことを決意することである。
それは何も、理想の物語を描く必要がある、ということを意味してはいない。
ここで重要なのは、あなた自身が、あなたというたった一つの物語を、楽しもうとしているかどうか。そこに価値がある。
つまり、それは社会的に成功したとか、何かを実現したとか、そういう問題ではない。
あなたは自分自身の道を自ら探し、そして自らの意志を持って歩んでいく。その結果、いろんなことがあるかもしれないけれど、自分が歩んできた道はとても充実していた。
最高とは、そういう意味だ。
それこそが、あなたの人生において、あなたにしかできないことである。そして、そこにプライスレスな価値がある。
出典
『幸せになる勇気』