「どん底を味わったことがある」という人生最大の強み

眼の前の希望

順風満帆な人生なんてありませんよ。だけど私には、すべてを失った経験がある。絶望を知っていることが、私の最大の強みなんです。

御園丈治(ドラマ版『陸王』より)

人生が順風満帆で、やること成すことすべてがうまくいく。

そんな人生を期待したいところだが、実際にはそうした人生はありえない。なぜなら、生きるということは苦しみを経験することであり、人生には逆境が訪れるからだ。

場合によっては、人生お先真っ暗の、どん底を味わうはめになることもある。だが、それは本当に不幸なことなのだろうか?

「決してそうではない」

これがこの記事のテーマである。

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どん底とは、自分の力で現実を変えられない絶望を指す

人生が何もかもうまくいかず、「もはやこれまで」と追い込まれたとき。それ以上もがいても仕方ない。何をどう頑張っても、苦しみは避けられない。

未来に希望を持てず、

「自分の人生はもうダメなのかもしれない・・・」

という絶望感に心を支配され、一歩も前に進むことができない。

文字通り人生が停滞し、何一つこれから良くなる希望が見えないように思える。そんな状態は、言葉で表現できるものではない。

それは、どん底を味わった人でしか知ることができない感覚である。

人生、こんな思いをするくらいなら、どん底なんか経験せずに、何もかも順風満帆の方が絶対に楽である。

だから、

「人生でどん底を経験することは無意味だ!苦労なんかするな!」

と言えればいいのだが、ここに人生の妙味がある。

追い詰められるからこそ覚醒できる真実

人生は何かを失えば、必ず何かを得ることができる。どん底まで落ちたからこそ、得られるものがある。それは、「絶望を知っている」という自信だ。

絶望を味わい、もうダメかもしれないと目の前が真っ暗になる。この経験そのものが、長い人生において何物にも代え難い価値を持つ。

そしてもう一つ、どん底から這い上がることができたなら、その貴重な経験を得ることができる。

それはきれいごと抜きに、その後の人生を力強く生きていくための大きな糧となる。そう、「もうダメだ」という絶望を身をもって知った人は強い。

なぜなら、本当に人生に追い詰められたとき、生きるための生存本能が強く刺激され、文字通り人として一皮むけることができるからだ。

最後に

どん底に堕ち、人生の何もかもに希望が見えない絶望を味わう。そして、そこから這い上がる。

それを経験した人間は強い。とてつもなく強い。底の深さが増すほど、そこから得られるものは果てしなく大きい。

もちろん、そうした経験を積極的に求める必要はないかもしれない。だが、何らかの理由であなたがそれを経験することになったのなら。

それはあなたを打ちのめすためではなく、より強くするために用意されたイベントに過ぎない。なぜなら、あなたはそれを乗り越えることができるからだ。

だからこそ、人生でどん底を経験したとき、いつか声を大にしてこう言えるようになるだろう。そしてかみしめるだろう。

どん底に落ちて絶望を知ったこと。それが私の最大の強みです

それは紛れもなく真実なのだ、と。

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